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天台宗、真言宗、浄土宗、日蓮宗など、仏教にはいろいろな宗派がありますが、なぜ宗派が分かれているのでしょうか。
また、宗派とは何なのでしょうか。 -
回答者:浄土宗僧侶 佐山
もともと、日本に仏教が伝わってきた当時は、宗派は分かれていませんでした。
しかし、長い時間をかけて、たくさんの教えやお経が伝わってきたため、全ての経典を理解することが、とても困難になってきました。
そのため、のちに各宗派を興す宗祖さまたちは、多くの経典の中から、自分にとって最も大事な教えが説かれているお経を選んで、それをもとに教えを広め、宗派を創っていったのです。各宗派によって、よりどころとする経典が違うのは、そのためです。
「宗」という言葉は、もともとは「自分の心の中で大切にしている教え」という意味でしたが、のちに比叡山や高野山で仏教を実践しながら学ぶようになり、それによって、徐々に「そこで学び、修行している集団そのもの」を指すようになりました。そして、同じ教えのもとに、同じ修行をし、悟りを目指す組織的な集団のことを「宗派」と呼ぶようになったのです。
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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