誕生から四半世紀。見えてきた樹木葬の課題

“樹木葬選び”が、大事な転換期を迎えています。

1999年に東北地方の寺で誕生したとされる樹木葬。
それから四半世紀。

・少子高齢化、核家族化が進み、「墓の継承者がいない」という現状
・「家」の墓ではなく、「個人」が眠る場所という新しい供養のあり方
・一般墓に比べて、経済的負担が軽く、管理・手間が少ないこと
・自然の中で静かに「眠りたい」「眠らせたい」という想い

こうしたニーズに応え、樹木葬は近年、新たな墓を造る・選ぶ際の主流になりました。

購入したお墓の種類

※鎌倉新書「第16回 お墓の消費者全国実態調査(2025年)」より

圧倒的な人気を誇る樹木葬ですが、キャズムを超えたがゆえの課題に直面しています。

これから樹木葬を選ぼうとしているユーザーからは、

「見た目、サービスがどこも代り映えしない」
「春夏は植栽がきれいだが、秋冬はどうなるのか」
「シンボルの木だけだと、お参りする頻度が減りそう」
「価格競争に陥っている」

という声があがっています。

これらユーザーの声に応えるには?
キャズムを超えた樹木葬は、過当競争という市場原理に巻き込まれてしまうのでしょうか。

“樹木葬選び”が、大事な転換期を迎えているのです。

アンカレッジの樹木葬
西陣庭京都市上京区)
アンカレッジの樹木葬
西陣庭(京都市上京区)

世界最高峰の庭園デザイナーが造る樹木葬とは

石原和幸さん

「樹木葬は故人や家族にとっては一生ものです」
「利便性や価格で語るものではなく、家族のストーリーや命のつながりを感じさせる緑豊かな空間であるべきです」

そう語るのは、造園デザイナーの石原和幸さんです。

樹木葬というフィールドに造園デザイン、景観アートという新たな視点を持ち込み、これまでにない付加価値を生み出した、“ミスター樹木葬”というべき注目の人物です。

この石原さん、只者ではありません。

華道を起点に独学で庭園の世界に入り、苔と日本的自然美をベースに独自の庭園美学を確立した造園家です。

世界で最も歴史と権威のある英国のガーデニング・ショー「チェルシーフラワーショー」で通算13個の金賞を獲得し、日本庭園を世界的な芸術として再評価させた人物として高く評価されています。

故エリザベス女王から「緑の魔術師(Magician of Greenery)」と称えられた、世界最高峰の庭園デザイナーです。

チェルシーフラワーショー(Chelsea Flower Show)は、イギリスの王立園芸協会(RHS)が主催する、世界で最も権威と歴史のあるガーデニングの祭典です。

故エリザベス女王(2011年)
チェルシーフラワーショー2025
金賞受賞

そんな石原さんが、樹木葬の開発・販売で定評のある株式会社アンカレッジとタッグを組んで造り上げた樹木葬は、他の樹木葬とは一線を画しています。

転換期を迎えている樹木葬という分野で、石原さんが提案する付加価値とは何でしょうか?

石原さんの提唱する樹木葬の世界観には、
・空間的な価値
・環境的な価値
・体験的な価値
・文化的な価値
があります。

いま樹木葬を検討している方は必見。
次回、石原さんのインタビューをお伝えします。

取材協力
株式会社アンカレッジ
https://anchorage.co.jp/

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