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お数珠の意味を教えてください

回答者:浄土宗僧侶 佐山

数珠はもともと、念仏を唱えるときに、その回数を数えるために用いていたものです。
経典にも「心の迷いを消すには、菩提樹の実を、108つ糸に通して、いつも身に付けながら仏法僧の名を唱えなさい」と、数珠の功徳が書かれています。神聖なる仏具なのです。
煩悩の数から108の玉の数があると言われていますが、持ちやすいように半分にした54個のものや、他にも42、27、21、14のものなどがあります。

仏事の際、ひとつの数珠を貸し借りして、リレーしながら使っている方を見かけたことがありますが、数珠は、個人個人が祈りをこめて使うものです。安価でもいいので、自分の数珠をひとつは持っておいた方がよいでしょう。
宗派によって形などが違う場合があるので、専門店や菩提寺などに確認し、相談してから購入することをお勧めします。

数珠の持ち主が亡くなるなどして、必要なくなった数珠がでてきた場合は、そのまま捨てるのは勇気がいると思うので、菩提寺などのお寺に持っていき、お焚きあげしてもらうのがよいと思います。その際には、お気持ちでお布施を包むのを忘れないようにしてください。

数珠は、良いものであれば、一生使うことになる仏具です。必要になってから慌てて購入するのではなく、今のうちから「自分の数珠」を吟味しておいてはいかがでしょうか。

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