過去、「ここより」で、6回にわたり樹木葬についてレポートしてきました。
今回、「ここよりファミリー」でもあり、大道芸人「PRINCOちゃん」としても活動している増田住職が、樹木葬の第2期をオープンしたと聞き、お話を伺ってきました!

増田 俊康

目次略歴著書愛読書趣味尊敬する人物好きな言葉ひとこと関連記事関連サイト 略歴 昭和45年(1970)4月8日 埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ慶應義塾大学理工学部管理工…



実際に、樹木葬を導入した寺院の声を、お聞きください。

樹木葬の案内板
落ち着いた境内

お坊さんの「やりがい」

佐山拓郎

本日はよろしくお願いします

増田住職

こちらこそ、よろしくお願いします!

佐山拓郎

まずは、増田住職自身のことをお伺いさせてください

増田住職

私は、お寺の生まれではないんです

佐山拓郎

えっ、そうなんですね

増田住職

私のおじが僧侶で、ずっと「お坊さんにならないか」と誘ってくれていて、最初は断っていたんですが、自分自身がサラリーマンに向いていないと思っていた事もあり、承諾しました

佐山拓郎

(お寺生まれなのにサラリーマンになりたかった私と真逆だな…)

増田住職

円東寺は、おじが兼務していたお寺で、檀家数も少なかったので、しばらくはおじのお寺に勤めながら守っていました

佐山拓郎

小さな寺院を保っていくのは大変ですもんね

増田住職

そうですね。
でも「やりがい」もありました

佐山拓郎

それはどんな事ですか?

増田住職

小さな寺院を「守っていく」と思うと大変ですが、「攻めていく」余地がたくさんあるともいえるので

佐山拓郎

おお、ポジティブですね

増田住職

それと、お坊さんって、若いうちは「若いのに頑張ってるね」と言われるし、年齢を重ねると「有難い」って言ってもらえるので

佐山拓郎

ああ、それは確かに!

なぜ「樹木葬」を導入したか

佐山拓郎

樹木葬を導入した理由をお聞かせください

増田住職

檀家数も少ないし、境内もさほど大きくない中で、どうやって「攻めていこう」かな、と思っていたところ、アンカレッジの顧問の堀内さんが、写経会に来てくださったんです

佐山拓郎

おお、宿坊研究会のほーりーさんですね

増田住職

そんな縁で、樹木葬の勉強会に誘っていただき、見て、気に入りました

佐山拓郎

どんな点を気に入ったのですか?

増田住職

「お墓」と「庭」が合わさっているのがいいな、と思ったんです

佐山拓郎

「お墓」と「庭?」

増田住職

そうです。
円東寺のまわりは暗くて、「人魂が出た」という噂がたつほどだったのですが、一方で、デートコースになっている外国人墓地もあるじゃないですか

佐山拓郎

たしかに、横浜とか有名ですね

増田住職

デートコースまでいかなくても、せめて散歩コースくらいにはなりたいな、と

佐山拓郎

あ、なるほど。
それで、庭のような雰囲気にしたかったんですね

増田住職

それで、借金して、アンカレッジさんの樹木葬「第1期」を申し込んだんです

佐山拓郎

借金ですか…。大変でしたね

増田住職

初めは、アンカレッジのスタッフを入れずに自分たちで販売していたのですが、手一杯になってきたので、スタッフにお願いすることにしました
スタッフさん、スゴイんですよ

佐山拓郎

なにがスゴイんですか?

増田住職

「ここなら、宣伝しなくても売れますよ」って言うんです。場所がいいから
実際、スタッフさんが来てから、販売はかなり捗りました

佐山拓郎

樹木葬のシステムだけでなく、販売も任せられるんですね

「おおたかの森庭苑」の魅力

佐山拓郎

今回の「おおたかの森庭苑・第2期」の魅力を教えてください

増田住職

今回は「五感に響く樹木葬」というテーマで、「光」「風」「水」の演出を取り入れました

佐山拓郎

先ほど仰っていた「散歩コース」ということにも繋がりますね

増田住職

そうなんです
まず、「お寺って入ってもいいんだよ」という雰囲気にしたくて

佐山拓郎

檀家さん以外の人でも入れるよ、と

増田住職

そして、お寺に来たからには、身体を動かしたり、音を聴いたり、風を感じたりして、五感でお寺を楽しんでもらいたいんです

佐山拓郎

増田住職の「サービス精神」が具現化された墓地ですね

増田住職

回すだけで功徳になる「マニ車」もおススメです

佐山拓郎

これはスゴイ
絵ときの般若心経がマニ車(お経が刻まれている車輪型の仏具)になってる

増田住職

「これ、なんて書いてあるんだろう」と思ってもらえれば、「布教」の第一歩ですからね

佐山拓郎

本当にそうですね

増田住職

モミジの木や、手水鉢など、視覚でも楽しんでもらいたいです

マニ車。絵ときの般若心経が彫ってあり、回すと読めるようになっている
庭苑中央にある合同墓

「布教」にも「サービス精神」が必要

佐山拓郎

お話を伺っていると、増田住職の「サービス精神」というか「おもてなしの心」が表れている庭苑になっている気がします

増田住職

そうかもしれませんね

佐山拓郎

増田住職といえば「大道芸」ですが、始めるきっかけなどあったのですか?

増田住職

もともとマジックをやっていたのですが、どうも暗くてモテないな、と思っていたところ、ジャグリングに出会ったんです

佐山拓郎

(ジャグリングはモテるのかな…)

増田住職

そのうち、バルーンアートもやるようになり、大道芸の奥深さを知るようになり、自然とお寺でも披露するようになったのです

佐山拓郎

「人を楽しませたい」という思いが、現在の布教スタイルに繋がっているんですね

増田住職

お客さんを巻き込んでトランプの数字などを当てるマジックを「セルフワーキングマジック」というのですが、それにちなんで、お寺に遊びに来た人がいつの間にか仏教にふれている状況を「セルフワーキング布教」と呼んでいます

佐山拓郎

スゴイ
この「おおたかの森庭苑」には、増田住職の今までの経験がすべて入っているんですね

増田住職

新しい本堂を立てる計画も進んでいます
ぜひ円東寺の「おおたかの森庭苑」を見学しに来て欲しいですね

佐山拓郎

本当ですね
本日はありがとうございました

増田住職

こちらこそ、自分の考えをまとめるきっかけとなりました
ありがとうございました

庭苑入口の手水鉢
散歩感覚でお参りできる

訪れてみた感想

お寺の役割や存在意義は、地域と共存してこそ深まります。
円東寺の「おおたかの森庭苑」は、まさに、増田住職による「地域」や「住民」へのサービス精神でできており、「流山」や「おおたかの森」という地域全体と共に歩んでいこうとする姿勢を具現化したものです。

樹木葬を考えている方はもちろん、導入を検討している寺院関係者、そして、気軽に散歩してみたいと思った方も、ぜひ一度訪れてみてください。
増田住職の「布教(おもてなし)の心」にふれることができますよ。

静かな気持ちになる庭園
音も楽しむことができます

円東寺 おおたかの森庭苑

〒270-0137 千葉県流山市市野谷563-1
0120-37-7676
(受付9:00-17:00)

【公式】おおたかの森庭苑|流山おおたかの森駅 徒歩13分|千葉県流山市の樹木葬

おおたかの森庭苑(おおたかのもりていえん)は、NHK「あさイチ」をはじめとする多くのメディアで取り上げられているアンカレッジの樹木葬。「お墓の承継者がいない」「子…

取材協力
株式会社アンカレッジ
https://anchorage.co.jp/

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