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ポケビ&ブラビ、25年ぶりの紅白
昨年末、「ポケットビスケッツ」と「ブラックビスケッツ」が、25年ぶりに紅白歌合戦に出場しました。
紅白で披露した「YELLOW YELLOW HAPPY」も「Timing」も、当時から大好きだった私は、久しぶりにみるウッチャンとナンチャンの共演や、千秋とビビアンの歌声に興奮しました。
さて、ポケットビスケッツの「GREEN MAN」という曲をご存知でしょうか。
ファーストアルバム「Colorful」からシングルカットされ、オリコンで初登場3位を記録した、珍しいウドちゃんボーカルの名曲です。
知らない方は、ぜひ歌詞検索してみてください。感動します。
「俺の唄を聴いてくれ!」というウドちゃんの叫びから始まるこの歌からは、いつまで経っても成長できない自分への苛立ち、優しくしてくれるまわりへの感謝、そして、生きていることへの悦びが痛いほど伝わってきます。
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「GREEN MAN」の深い歌詞
「本当はやればできる子」だと言われてきた「俺」は、言われた通り「やってやった」のですが、「でも、できあがりじゃないのさ」と宣言します。
「なぜなら、俺は生きている」からです。
なんと格好のいい男なのでしょう。 禅の教えでは「過去」も「未来」も頭の中にしかない、と考えるそうです。足元にあるのは「今」だけだからです。
「生きているうちは、自分は成長し続ける」という「俺」の思いが「でも、できあがりじゃないのさ」に表れています。
しかし、生きていると成長だけではなく、挫折も味わうことになります。
「あやまるけど、またすぐ同じ失敗をする」と言われた「俺」は、またあやまって許してもらうのですが、そこでもやはり「でも、許しちゃくれないのさ」と自分を戒めます。
「なぜなら、俺は生きている」からです。生きている限り、反省が必要だという「俺」の強い意思が見てとれます。
最終的に「俺」は「やってやった」あとに「ハッピネス」になります。
しかしそこでも「でもまだハッピーじゃないさ」と立ち止まります。
「なぜなら、俺は腹がへる」からです。 「腹がへる」ごとに「おかわり」をする。
そうしているうちに、「陽はまたのぼ」ります。この繰り返しで「俺は生きていく」のです。
「成長とは」「挫折とは」「幸せとは」という人生の命題の、ひとつの答えが、この歌にあります。
やはりウド鈴木は天才なのです。
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浄土宗僧侶。ここより編集長。大正大学卒業後、サラリーマン生活を経て、目黒の五百羅漢寺へ転職。2014年より第40世住職を務めていたが現在は退任。ジブリ原作者の父の影響で、サブカルと仏教を融合させた法話を執筆中。