悪魔たちが活躍した新シリーズ

「完璧超人始祖編」のアニメ放送も第2期まで終了しました。
第2期では、正義超人たちの活躍もありましたが、やはり「始祖編」といえば、7人の悪魔超人たちの活躍ぶりについて語らざるを得ません。

「ミラクルランドセル」の中身を一新してきたステカセキング。
「ファラオ解体術」で一度はクラッシュから逃れたミスターカーメン。
ペンタゴンも召喚し、完璧超人に2勝したブラックホール。
ロビンから攻撃された喉を鍛えに鍛えてきたアトランティス。
根性で敵のボスを苦しめたザ・魔雲天。
バネ超人としての矜持を貫いたスプリングマン。
そして、超人強度を8000万パワーまで上げたバッファローマン。

この7人の活躍なくして、「完璧超人始祖編」のヒットはなかったでしょう。
一度、正義超人に敗れた悪魔たちでしたが、研鑽を重ねながら雌伏のときを過ごし、「あのお方」のために立ち上がったのです。



スポンサーリンク

釈尊の「最後のおしえ」

悪魔たちが活躍できたのは、正義超人に敗れてからの数年間を、ムダに過ごして来なかったからです。
バッファローマンが離脱し、正義超人入りしてしまうというショッキングな出来事も乗り越え、軍団を維持してきました。バッファローマンの戻る場所を、なくしたくなかったからです。そこには、まぎれもなく、悪魔たちの「友情」がありました。本人たちは否定するでしょうが。

お釈迦さまが亡くなってしまう際、弟子たちに「最後のおしえ」がありました。
「すべてのものは、移りゆく。みな、怠ることなく、努め、励めよ」
この世のすべては、とどまることなく動いている。だから、私たちも、精進し続けなければならない、という意味です。
お釈迦さまは、死にゆく自分を囲んだ弟子たちに、この教えを言い遺して、亡くなりました。

悪魔たちは、この教えのように精進し続け、「扇の要」だったバッファローマンも戻ってきた結果、完璧超人たちに意地を見せることに成功しました。

悪魔たちは、きっと「お釈迦さまのおしえ」のことなど、知りもしないでしょう。
ですが、7人それぞれが、それぞれの矜持に従って道を歩んできた結果、格上の相手に一泡吹かせることに成功しました。
ダーウィンは『進化論』に「生き残るのは、最も強い者でも、最も賢い者でもない。変化する者である」と記しています。
悪魔たちは、知らず知らずのうちに「進化」していたのです。

関連記事【法話&コラム】

法話&コラム
「怠ることなく努め、励む」キン肉マン法話#5New!!
法話&コラム
圧強めの喪主から院号法名の依頼が
法話&コラム
遺影について思うこと
法話&コラム
チンチーン インキン
法話&コラム
葬儀や法事の読経、ボーズによって違う?
法話&コラム
「目の前のことに全力を尽くす」キン肉マン法話#4