「ホームページを作りたいけれど、始め方がわからない」
「費用が高額で導入が難しい」
「予算はあるけれど、どんなホームページにすればいいのかわからない」

お寺でホームページを作ろうと思ったとき、こんな悩みを抱いたことのある方は多いのではないでしょうか。

「ホームページにお金をかけるなんて」と周囲からの理解が得られなかったり、誰に依頼すればいいのかわからなかったり、お寺のホームページに何が求められているかイメージできなかったり……。

そんなお寺のホームページの悩み事をまるごと引き受けてくれるのが、樹木葬で知られる株式会社アンカレッジが手掛ける「てら結び」というホームページ制作サービスです。

てら結びのサービスを一言で言えば、「一律料金で制作をお任せできて、テンプレートに入力するだけでホームページが完成する」というもの。寺院側が頭を悩ませなくても済むように、寺院のホームページに最適化されたデザインの中から好みのものを選び、必要事項を入力するだけで制作を依頼することができます。

樹木葬の会社がホームページを作る理由

アンカレッジは、浄土宗のお寺、道往寺を母体に2009年に創業。
永代供養墓の企画・販売支援などを行い、寺院運営の課題解決をサポートする企業です。
2013年より樹木葬を手がける同社がホームページ制作を手掛ける理由について、代表取締役 矢島靖擴さんはこう語ります。

株式会社アンカレッジ代表取締役
矢島靖擴さん

「私たちには、お寺の困りごと全部に対してサポートしたいという思いがあります。
私たちがお寺の中に入って法要などを直接行うことはできませんが、お寺の外にいるパートナーとして、お寺という業界に対して力になれる分野には全てトライしたいと考えています。
お墓を作ること、不動産の活用支援、寺務の効率化や業務支援という3本柱の一環として立ち上げたのが、今回ご紹介する『てら結び』です」

お寺業界のノウハウを活かし、低価格でホームページを制作

この「てら結び」の大きな魅力の一つが、リーズナブルな価格でホームページを制作できるという点です。

お寺でホームページを作る場合、まず気になるのが予算ではないでしょうか。
ホームページの制作を外部に依頼する場合、高額な費用がかかるケースは珍しくありません。
デザイナーやコンサルタントも交えたプロジェクトともなれば、予算は100万円を超えることも。
「そこまでの費用は出せない」「予算を考えると住職や関係者を説得できそうにない……」と二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな現状を受けて、アンカレッジは、これまでのノウハウを活かして寺院向けに特化したホームページ制作サービス「てら結び」を始めました。
20万円(税別)の基本プラン料金+月額1万円(税別)の継続サポート料というリーズナブルな価格設定によって、ホームページ制作のハードルを下げる試みです。
この料金内で、個人では面倒なサーバー契約などの事務作業から、ホームページの作成まで依頼することが可能。ホームページ制作のハードルがとても低くなっています。

制作前のヒアリングでオーダーメイド感覚のホームページを実現

テンプレートに入力する形式でホームページ制作を行うサービスは他にもありますが、「てら結び」の特徴は、長年寺院のサポートに携わっているアンカレッジが、寺院に直接ヒアリングを行ったうえで制作するという点です。
寺院への訪問またはウェブ会議で各寺院の状況や来歴などの聞き取りを行い、各寺院のニーズに最適なデザインや掲載項目を提案します。

「どんなことを表現したいかによって、最適なホームページの構成は変わってきます。
例えば御朱印が人気のお寺や、行事に力を入れている場合はそこにフォーカスしたり、樹木葬や納骨堂、永代供養を行なっている場合はそのページを充実させたりすることが可能です。
また、ご祈祷のある宗派、ない宗派といった違いによっても、最適な形は変わってきます。
今まで十数年にわたりお寺と共に事業を運営してきた私たちが、お寺の言語を理解したうえで情報発信を支援するところに、『てら結び』の意義があると考えています」と矢島さん。

長年さまざまなお寺と共に活動する中で、ホームページに関するさまざまな現状や要望に触れてきた矢島さん。
ホームページ導入に着手したものの、テンプレートに情報を入力する段階で手が止まってしまったり、日々の寺務に追われてつい後回しになってしまうという事例をよく耳にするといいます。
そういった点からも、ヒアリングを行ったうえでホームページ制作の伴走をしてくれるこのサービスの意義がうかがえます。

寺院の情報発信にフィットした3つのデザイン




では、「てら結び」で具体的にどんなホームページが作れるのかを見ていきましょう。

テンプレートには、3種類のデザイン、3つの配色、3種類の文字フォントが用意されており、自由に組み合わせることができます。
いずれも、お寺の情報発信に最適化された構成になっており、各寺院のニーズに合わせて選択可能です。
合計27種類のパターンに、各寺院で用意する写真や文章が掛け合わさると、テンプレートを利用しているとは思えないほど豊かなバリエーションが広がります。

必要事項がバランスよく揃った「ベーシックタイプ」

こちらの「ベーシックタイプ」は、お寺の縁起や行事などのお知らせ、年間行事などをバランスよく紹介できるデザインになっています。
「スタンダードですが、十分な量の情報を載せられるようになっています」と矢島さん。

ホームページのURLをクリックして最初に表示されるトップページと、問い合わせフォームのページを含め、合計最大8ページの構成です。
自由に使える6ページを生かして、お寺の歴史、ご住職の挨拶、法事やお墓の紹介などを盛り込むことが可能になっています。

また、「お知らせ」のページを設ければ、行事の告知やレポートなどを寺院側で随時編集することもできるようになっています。

「ベーシックタイプ」のサンプル)https://hp.teramusubi.jp/musubidera/basic/

こまめな更新が可能な「情報発信タイプ」

熱心に情報発信をしているお寺向けにデザインされたのが「情報発信タイプ」。
「スタンダードタイプ」同様、合計最大8ページが設けられていることに加え、積極的に行事のお知らせや最新情報を掲載したいお寺向けの構成になっています。

最大の特徴は、「ブログ」のページが設けられていること。外部のブログサービスやFacebookなどのSNSではなく、お寺の公式ページ内でブログを作成することができます。
「ブログ」はアンカレッジを介さずにご自身で更新できるところもポイント。
日々の活動報告や年中行事のお知らせを行うほか、ご住職やスタッフのみなさんの日記のように使うことも可能です。

「季節の話題」「住職から」「イベント」といったカテゴリーが設定でき、見る方が目的に合わせて検索しやすくなっています。
「前回の行事ではどんな写真を載せたかな?」などと、お寺の活動を後から振り返るのにも便利です。

四季折々の境内の風景やお寺の思いが、最も細やかに伝わるデザインだといえるでしょう。

「情報発信タイプ」のサンプル)https://hp.teramusubi.jp/musubidera/information/

作る側にも見る側にも負担が少ない「シンプルタイプ」

頻繁な更新は難しいけれど、まずはとにかくホームページを持ちたいという場合には、1ページ構成の「シンプルタイプ」がおすすめです。

各項目をクリックしなくても、画面を下にスクロールするだけですべての情報を見られる形式です。
ワンスクロールで、お寺の紹介や年中行事、アクセス情報などを閲覧できます。
このページに加えて、問い合わせフォームのページを別途設けることも可能です。
シンプルな構成ながら、SNSへのリンクなど、現代のお寺の広報に必要な要素がしっかり網羅されています。

「情報発信があまり得意ではないけれど、ホームページは持っておきたい、という方におすすめの形です」と矢島さん。
レイアウトにあれこれ迷わなくても、A4のチラシ1枚を仕上げるような感覚で作れるところが魅力です。
見る側にも、ホームページを作るお寺側にも負担の少ないデザインだといえるでしょう。

「シンプルタイプ」のサンプル)https://hp.teramusubi.jp/musubidera/simple/

この3つのデザインに加えて、黒・緑・紫のテーマカラーを選択することができます。
いずれもお寺のイメージに合わせやすい配色です。
文字のフォントも同様に「ひな明朝」「Noto Serif JP」「Noto Sans JP」の3つから選択可能。

伝統的な雰囲気を伝えたいのか、スマホで閲覧したときの読みやすさを重視するのかなど、「どれがいい?」と迷ったら、もちろんアンカレッジに相談が可能です!

こうしてパターンが決まったら、

・写真

・文章(テキスト)

を寺院側で用意し、アンカレッジから送られてくるExcelに必要事項や文章を入力します。
写真は過去に作成したホームページや、お寺のFacebookやインスタグラムなどで使用した画像でもOKです。

また、文章作成からお願いしたいという方向けに、取材・原稿作成も行う「おまかせプラン」30万円(税別)や、写真撮影等を行うオプションも設けています。

丁寧なサポートで負担なくホームページが完成

この「てら結び」を利用して実際に制作されたホームページがこちら。
2025年7月1日に樹木葬「静岡葵庭苑」をオープンさせた、報土寺さんの公式ページです。

報土寺ホームページ)https://houdoji.com/

さきほど紹介した「情報発信タイプ」を選択し、テーマカラーは緑、フォントは「ひな明朝」で制作されています。

お寺側で用意したものは、副住職のお二人が作成された原稿、元々お持ちのホームページで使用していた写真、スマホで撮影した写真など。
各素材をアンカレッジで預かり、文字校正などの作業を経て、3〜4週間ほどで公開に至ったといいます。

「以前からホームページをリニューアルしたいと思っていたところ、樹木葬の造成をお願いしたアンカレッジで手頃に作れると知り、同時に相談しました。構成から文章まで手厚くサポートしていただき、初心者の私たちでも負担なくホームページが完成しました。行事予定も自分たちで簡単に更新できて助かっています」
と報土寺副住職の戸﨑文聡さん、戸﨑恵さんは話します。

「お寺の業務に精通した人がホームページを作ってくれる」
「テンプレートが用意されているだけでなく、相談しながら作成できる」
という安心感が大きな魅力につながっていたようです。

月額1万円でこまめな更新・メンテナンスが可能

「てら結び」のもう一つの特徴は、月額1万円(税別)で継続的に更新サポートを行なっているという点です。
毎月写真(月5枚まで)や一部の文章を変更することが可能なので、修正を前提に気軽にホームページを立ち上げることができます。

ホームページを作成すると、公開後に情報を変更したくなるケースが出てきます。
ホームページを見た檀家さんや知人から「ここはもっとこうしたほうがいいのでは」と意見が寄せられることがあるかもしれません。
ご自身でも、「あの写真ではなくこちらを載せればよかった」「当初は考えていなかったけれど、この行事も紹介したい」と思われることもあるでしょう。

「来年はこの行事は行わないかもしれない」
「少しでも早くホームページを作りたいけれど、この行事の写真は○月まで撮れない」
といった懸念事項があっても、毎月のメンテナンスでこまめに解消できます。
追加料金なく毎月情報を更新できるので、境内の四季折々の花や年中行事など、常にお寺の「今」を伝えることができる点が大きなメリットとなるはずです。

「情報発信の環境は、これからも進化を続け、そのスピードが緩むことはありません。
永代供養墓の支援を通じ、多くのお寺様が、こうした変化に戸惑いや不安を抱えていることを実感しています。
だからこそ、私たちが培ってきたウェブの知見を活かし、無理なく続けられるホームページづくりを、伴走しながらご一緒したいと考えています」と矢島さん。

アンカレッジでは「てら結び」のサービスに加えて、近年導入する寺院が増えている「公式LINE」や「Googleビジネス」の運用代行支援サービスも行うなど、寺院のウェブ周りの“困った”を総合的にサポートする取り組みを広げています。
お寺の情報発信にお悩みの方や、前向きに可能性を広げたい寺院のみなさん、ぜひ一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。

アンカレッジ ホームページ)https://anchorage.co.jp/temple/
「てら結び」)https://hp.teramusubi.jp/