じっちゃんの教え

昨年末から、「性加害」という言葉が世間を賑わせています。
きっかけとなった事件については、「加害者」だと言われている方がそれを認めていないため、コメントを避けたいと思います。どちらかに偏ってしまうからです。
ただ、行為についての同意があるかないかの前に、きっと「やさしく」なかったのかもしれないなあ、とは思っています。

悟空は、第1話でブルマと会ったとき「女の子にはやさしくしろ、と死んだじっちゃんがいってた」と思い出します。
ブルマと孫悟空の、その後の冒険については、語るまでもないでしょう。
死んだ孫悟飯の教えが、2人の縁を結んだのです。

悟空なりの「やさしさ」

その割に、悟飯の師匠であった亀仙人は、ブルマにけっこうなセクハラをすることもあります。
ですが、そんな亀仙人も、ブルマにセクハラしたあとは、自分の持っていたドラゴンボールをあげたり、フライパン山の火を消したりと、自分の仕事はきっちり行っています(だからといってセクハラが許されるかどうかは別ですが、少なくともブルマはこのことを引きずってはいません)。

「女の子にはやさしくしろ」というのは、悟飯じっちゃんが、師匠とは別に身に付けた教訓なのかもしれません。

悟空はのちにチチと結婚しますが、それは幼い頃の約束を守った形です。
ブルマやランチに対して「女の子扱い」をしてこなかった悟空は、チチとの約束も「女性との」というよりも「人と人との」約束だと捉えていたのではないでしょうか。
「男」だとか「女」だとかの前に、目の前にいる「人」に対して、やさしく接することが大事なのだ、と。

悟空が人に憎まれないのは、根底に「やさしさ」があるからです。
「闘いが大好きで、やさしいサイヤ人」である悟空の魅力は、じっちゃんから受け継いだものだったのです。

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著者紹介

鶯 蒼治郎
謎の浄土宗僧侶。
その正体は闇に包まれているが、以前は目黒で活動していたS山T郎ではないかとも言われている。
《著書》
三笠書房・知的生きかた文庫より『流されない練習』発売中
《関連情報》
根岸・西念寺にて「ドラクエ法話」不定期開催
西念寺ホームページ:http://sainenji.tokyo/