
ここより編集部がある神田神保町に大阪王将が昨秋オープンした。
生ビールがうまい。泡の口当たりよく、呑み終えたグラスにはエンジェルリングが浮かぶ。
杯を傾けながら先輩僧侶に、通夜・葬儀や法事でどんなお経を唱え、ご喪家と話をするのか、尋ねる。
宗門には法式規範というルールがあり、お葬式や一周忌の場で何を行うのか、得度の際に叩き込まれる。
なら、誰がやっても同じではないか。
「とりあえず“生”」→「枝豆」→「“元祖焼き”」→「ハイボール」→「焼豚炒飯」
でも、実際は違う。
地域や自分の寺に伝わるローカル・ルールが存在する。
先輩僧侶によると、
「かつて葬儀は野外でやっていたので、読経は立って行う」
「ご喪家が退屈しないように四十九日と一周忌ではお経を替える」など
必ずしもルール通りではないという。
大切なことは、故人を敬い、ご喪家に寄り添い、仏様に感謝すること。
昭和の時代、餃子チェーン店のグラスは白濁し、皿のふちが欠けていた。
それでもビールも餃子もうまかった。
そして今、ビール、餃子とも変わらずうまい。
関連記事【ファミリーから】
「輝け!お寺の掲示板大賞2025」が決定しました!
2025年12月18日
【折兄さんの食縁日記】第8回 ~ハワイ出張日記~後編
2025年12月11日
【折兄さんの食縁日記】第8回 ~ハワイ出張日記~前編
2025年12月5日
お葬儀の導師デビュー戦|雫有希の「人生 泥中白蓮華」 第3回
2025年11月4日
隠された十字架、守られた信仰――マリア観音像の物語
2025年10月24日









