穴守稲荷神社の「献灯祭」に行ってみた!
令和3年8月27・27日に、東京都大田区の穴守稲荷神社にて、夏の「献灯祭」が行われました。
千本鳥居や稲荷山で知られる穴守稲荷神社の昼と夜の風景が一日に見られるのはこの機会だけ!
ということで、
8月27日に穴守稲荷神社へ行ってまいりました!
最寄り駅の穴守稲荷駅から徒歩3分で表参道入口に到着です。
献灯祭当日なのでずらっと灯明が並んでますね~。
もちろん明かりはついていませんが、すでに準備万端のようです。
立派な本殿と千本鳥居
もともと穴守稲荷神社は現在羽田空港がある場所にに鎮座していましたが、戦後この場所に遷座しました。
本殿が完成したのは昭和40年、まだまだ新しくて立派な本殿です。
祭神は「豊受姫命(とようけひめのみこと)」。
商売繁昌・家内安全・心願成就・病気平癒・交通安全・厄除開運などご神徳あらたかで、産業界や芸能界、様々な界隈からの参拝が途絶えることがないと評判です。
本殿の隣には境内社が並んで鎮座しています。
必勝稲荷、開運稲荷、出世稲荷などありがたいお社ばかりで、一つも素通りするわけには行きません。
そしてそこにはかの有名な千本鳥居も!
目の醒めるように鮮やかな真紅の鳥居が奥の宮までの道のりに連なっています。
千本鳥居を通り抜け、着いたのは穴守稲荷神社奥の宮です。
奥之宮のある稲荷山は令和2年に構築されたばかり。
岩屋の中には瀟洒なお社、両壁には崇敬者から納められた小さな鳥居と陶器のお狐様が並んでいて独特の空間を作り出しています。
この奥の宮には招福砂(神砂)が置いてあり、自宅玄関に撒けば家内安全招福、寝床の下に置けば病気平癒など、その他にもいろいろなご利益があるそうですよ。
そして脇の階段を登って、登って、登って…頂上に到着!
そこに鎮座しているのは、穴守稲荷上社と、唯一の摂社である御嶽神社です。
こんな都会の真ん中で『山』に登って頂上の神社に登拝する、なんて、なかなか貴重な体験ではありませんか?
神社公認の御百度参り
なかなかできない貴重な体験といえば、じつはこの羽田穴守御嶽神社は、神社公認で御百度参りをすることができるんです!
社務所に申し出た上で奥の宮にお参りしてから稲荷山を登り上社と御嶽神社に跪居拝礼、これを百回繰り返せば無事結願!
御百度参り終了後社務所に届け出れば特別御朱印が頂けます。
数日に渡ってお参りしてもOKだそうなので、足腰体力に自信のある方、チャレンジしてみるのはいかがでしょう?
ここの境内には『水琴窟』があるのも見どころです。
すぐ側で汲み上げた井戸水を柄杓で掬い、神使のきつねにかけると…琴のような涼し気な音色が聞こえてきます。
天上界の楽器のような清らかな音が、地中から聞こえるというファンタジー…。
心が洗われるようなひとときを、是非試してみて下さい。
圧巻の景色!献灯祭の始まり
そして、日が沈んだあとはいよいよ献灯祭の始まりです。
昼間の清々しい雰囲気から、幻想的な空間へ…。
明かりが入れられた灯明が並ぶのはまさに圧巻!
なんだか現世とは違う世界に迷い込んでしまったみたい。
千本鳥居も太陽の下とは違う妖しげな様相を醸し出していて、入口側から、奥の宮を演出する光を望めば、まるで異世界へとつながるトンネルに入ってしまったよう。
不思議な世界へトリップしてしまいそうな、こんな感覚、初めてです。
コロナ禍において中止にせざるを得なかった夏祭も数え切れないほどある中、それでも神様と崇敬者の方々にひとときの楽しみをという神社の心意気が伝わってきた、そんな献灯祭。
毎年8月に行われているので、来年もまたここに来たいと思った夏の夜でした。
穴守稲荷神社へのアクセス
〈穴守稲荷神社〉
住所/〒144-0043 東京都大田区羽田五丁目2番7号
最寄り駅/京浜急行電鉄空港線 穴守稲荷駅
電話/03-3741-0809
公式サイト/https://anamori.jp/
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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