事の発端
皆様お久しぶりです。
今回は5回目ということで、(中の人からの要望もあったし)ちょいと変化球のお話をさせていただきます。
基本的に国内の出張行事が多い私ですが、プライベートでも旅が好きですし飲食店の仕事もしているのでお知り合いには料理やソムリエさんもおります。
そんな中キッカケは忘れましたが、(確か新年会で)割と酔っぱらっていた某ソムリエと以下のような会話をしました。
実は俺インポーターもやっていて時々現地に行くのよ
へー良いなぁヨーロッパはまだ行ったこと無いからな
じゃ、秋口一緒に行く?
いや急だな
期間はここなんだけど
秋は彼岸があるから割かし忙しい…あ、明けてら
👍
…奇跡的に彼岸明けでかつ年間予定もなく、(今もだが)当時独り身だったのとそれまで大して出費が無かったという奇跡が重なった結果、
『ようこそ欧州長靴の国へ!お坊さんとソムリエが行く世界遺産はそっちのけでワイナリーをはしご酒の旅inイタリア』
が20分ほどで決まりました。
うん!若かったね!
(余談だがこの翌年現在も続くコロナが発生したので振り返れば本当にギリギリのタイミングだったのである)
基本的にアジア以外はハワイしか旅したことの無かった私、都会の紅葉が色づく前頃成田空港からトランクとその他を持ち込み14時間のフライトへ旅立ったのです。
現地到着
成田空港からフランスを経由してイタリアへと到着した私。
海外ではいつも感じる事なのですが、国や土地にはそれぞれに『匂い』があるという事。
例えばインドのデリーではカラカラの空気と香辛料のような匂いがありますし、ハワイには潮風に混ざってココナッツオイルや花の香りがします。
初めてイタリアに降り立った時に私が感じたのはオリーブと香水でした。
男二人旅、初日はローマのモーテルだったためカードは必須。
しかしここで早速障害が。
というのも当時自分が持っていたクレジットカードはアメックス、実はヨーロッパは割とアメックスは使えない所が多いのです。
(JCBは論外、というかアジア以外だとかなり限定的)
そういう意味では主要クレジットの大体が個人店レベルでも使える日本はかなり貴重です。
この辺日本だけで生活しているとありがたみがわからないかもしれません。
幸いにも相方がVISAだったので払えない所は現金で後日振込という事にし、その日は近くの店へ。
もはや店名も覚えておりませんがトリッパが美味しかった。
そして思いのほかグラスやワインの扱いが雑。
これはイタリアにとってのワインの値段がかなり幅広く、
(日本に来るのは外貨を稼ぐためのいわば輸出用)
酒を飲むスタイルや量も違う為、さらに一階の店だと床は石で出来ている事も多いので高いグラスはあまり向かないのかもしれません。
翌日は舞台を北へ移します。
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曹洞宗僧侶。和尚さんと料理人そして精進料理の先生として活躍中。旅する中で得た縁のお話を楽しい雰囲気で執筆中。