こんにちは!北海道の玉置真依(たまき・しんえ)です。
前回に引き続き、お坊さんや、お坊さんの奥さん仲間と運営する、お坊さんとお坊さんでない人 が、おしゃべりを楽しむ「坊主カフェ@オンライン」について、実際の様子などをご紹介させていただきますね。
「坊主カフェ@オンライン」って、どういう場所?
色々試しましたが、現在では月1、都合のつくメンバーの最も多い土日の14:00-16:00に開催することが多いです。
イベント自体の参加費は無料です。
2時間の使い方は、次の通りです。
①
一言ずつ、当日呼ばれたい名前(本名でもニックネームでもOK!)で自己紹介。
ビデオはオフでもいいですし、聴くだけ参加の人は無理に喋らなくても大丈夫です。
②
お坊さんやお坊さんの奥さんを交えた小グループに分かれて、20~30分くらい雑談。
お寺の行事のこと、仏教の教えのこと、個人的な心配事、地方の風習、天気、最近のニュース、趣味……その時、そのグループのメンバーにより、様々な事柄が話題に上ります。
③
時間になったらメンバーチェンジ(時間に応じて2~4回。
④
全体で感想を一言ずつ共有して終了
(最後には、開催報告のために、記念撮影をすることもあります。※顔出しは任意です。)
2時間全体を通して、大切にしているのは、「安心してくつろげる雰囲気」があり、「どんな意見・思いも許される場」であること。
私たちなりの解釈で「合言葉は『ゆるふわ』です」と表現しています。
厳密に言うと、「カフェ」とは呼べないかもしれません。
それでも、あえて「坊主カフェ」と銘打ち、お手元に飲み物やおやつの準備してのご参加ををおすすめしています。
お客さんたちの声から
ただ自分がお喋りをしたくて、同じく他愛もないお喋りを必要とする人の役に立てたらいいな、と思って始めた「坊主カフェ@オンライン」ですが、続けているうちに、嬉しくも意外な感想をいただきました。
それは、「知らない人同士だからこそ、気楽に話せることもある」というお声です。
裏を返せば、身近な人には話せない悩みをお抱えの方が多いのですね。
誰にも話せない、聴いてもらえないという孤独感により、辛い気持ちが膨れ上がってしまって、ますます苦しくなったこと、私も沢山ありました。
人には、ちょっとした、心温まる会話が必要なのだと、改めて感じました。
このコラムを読んでくれた、あなたへ
ここまで読んでくださった方には、「そのままのあなた」のお喋りを待っている人がいるよ、とお伝えしたいです。
誰かと無性に話がしたくなった時、「坊主カフェ@オンライン」に遊びに来ていただければ嬉しいです。
参加が難しい方でも、しばらくやりとりしてないお友達やお知り合いの方に、「最近どう?」とメッセージを送ってみませんか?
案外、喜ばれるかもしれませんよ。
坊主カフェ@オンライン開催のお知らせ
次回は3月12日(土)、14:00-16:00に、zoomというオンライン通話アプリを使って行います。
2周年記念という事で、日蓮宗のお坊さんの勤行ルームが開かれますが、もちろん、いつものお喋り部屋も併設しています。
皆さまこの機会にぜひご参加ください。
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高野山真言宗仁玄寺副住職。“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」の事務局員。宗派を超えた道内寺院関係者の集い「てらつな」運営にも注力。