こんにちは!北海道の玉置真依(たまき・しんえ)です。
雪が融けて、北海道にも春が来ました!桜が咲いた!と喜んだのもつかの間…
あっという間に新緑の季節が到来しています!
雪が融けたので、「獣霊塔の碑」もお参りいただけるようになりました。
きちんとした資料が残っているわけではないのですが、先々代の住職が出征した時のご縁で、戦争で亡くなった軍馬などの供養のために、うちのお寺に塔を建てることになったそうです。
その塔も、年数を重ねて崩壊を避けられない状態になってしまったので、今では、慰霊の碑として安置させていただいています。
達筆な碑文は、当時の師団長、鯉登行一(こいと・ぎょういち)さんによるもののようです。
「陸軍第七師団長の鯉登さん」というと、北海道が舞台のとあるマンガお読みの方なら、ちょっとニヤッとされるかもしれませんね。(堂々完結、おめでとうございます!)
さて、実は今、お寺に「本棚とフリーwi-fiのあるお部屋」を準備しています。
こんな感じです。
私自身は、ものすごく本を読むわけではないのですが、学生時代、勉強したり、仮眠をとったり、どうしても集中力が続かない日は、音を消して携帯ゲームをしたりと、図書館にはかなりお世話になりました。
人口3,000人の小さな町・仁木町(にきちょう)で、本を読んでも読まなくてもいい場所、みんなの居場所として、開いていけたらなぁと思っています。
名前は、「皆でゆるゆる過ごす場所、ゆるい公民館」ということで「ゆるみん館」と呼んでいます。
完全に語感だけで決めちゃいました。
さて、ご覧の通り、本棚には、ほとんど本がありません。
しかし、空いた棚を急いで埋めるようなことはせず、いただいた本やお勧めの本などをちょっとずつ置いていけたらと思っています。
これに併せて、ご縁のある方に「あなたの『とってきの1冊』は何ですか?」とお尋ねして、教えていただいた本を集めた選書群「とっておき文庫」を作っているところです。
友人・知人・尊敬する先輩方に「心に強く残る、たった1冊の本」を教えてもらい、OKをもらえた方にはインタビューもさせてもらっています。
皆さんの選書もお話も素敵なので、このコラムでもご紹介していけたらと思っています。
どうぞお楽しみに!
関連記事【玉置 真依】
ほんと、ひと⑤ 『トーマの心臓(萩尾望都)』と、ユミ山本さん
ほんと、ひと③ 絵本『ちょっとだけ』と、ゆりあさん
ほんと、ひと② 『わたしのいるところ(ジュンパ・ラヒリ)』と、小関優さん
高野山真言宗仁玄寺副住職。“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」の事務局員。宗派を超えた道内寺院関係者の集い「てらつな」運営にも注力。