コロナ禍となってからのストレス要因とは

コロナ禍となり2年が過ぎました。新型コロナウイルスだけでなく、様々な観点が要因となり、この期間ほとんどの方が多くのストレスを抱え生活してきたのではないかと慮ります。

コロナ禍になってからのストレス要因例を列挙いたしますと
○多くの社会様式変化を強いられることで、やることが増えたり慣れるための負担。
○会社や学校が十分機能しないことで、仕事が少ないことによる収入減少や教育の機会が奪われる心配。
○常に新型コロナウイルス罹患と隣り合わせであることによる怖れ。
○感染源となり、会社や家庭に迷惑がかかるのではないかという気遣い。
○罹患や社会様式強請に伴った、関係性の破錠や被差別への不安。
○ワクチンへの不信と強い副反応への恐れ。
○知り合いや有名人が罹患し亡くなる、または自ら命を絶つことによる喪失感。
○ロシアのウクライナ侵攻はじめ、コロナ禍以降世界情勢が不穏に進んでいることへの気がかり。
○収入は変わらないのに物価が上がっていくことへの生活苦悩。
○リモート対応によって互いの意志が十分伝わらないことによるイライラ。
○大切な方と会えないことでのもどかしさ。
○移動や旅行がままならないことへの分断による焦燥感。
などなど…。

ストレス要因を列挙すると限りありませんが、これらは、
○コロナ禍になってから築かれたもの。
○元々あった問題が不安要素増大と共に露呈されてきたもの。
この2つに分類されます。そして各要因は、社会と自分を行き来しながら大小変化し続けているのではないでしょうか。

仏法における社会と自分との関係

仏法は、社会で起こっている事実と、自らの内側で起こっている思いや行動はすべて繋がっているという教えです。ですので今世界で起きている多種の社会問題と、自分の内側から沸き上がるネガティブな気持ちは繋がり続け、さらなる不安や差別を生む要因にもなりかねません。

仏教には、これらストレス要因を解消するための智慧が多く存在します。そして僧侶という、人々を安寧に導く役割を担った存在としては、これらの解消に向けた活動を第一に取り組まなくてはいけないと認識しています。

ハート ウォーミング ディスタンスとは

新型コロナウイルス感染防止のため、2020年4月7日より全国的に発令された第一回緊急事態宣言終了日である5月26日。ひとつの言葉が誕生いたしました。

その言葉とは「ハート ウォーミング ディスタンス」です。

FBページ
https://www.facebook.com/HeartWarmingDistance

noteページ
https://note.com/sinsindo/n/n81b96354563e


知らないですか?無理もありません。これは私(藤井)が幾人の方と相談し作った造語であるとともに、言葉を普及するための活動名称だからです。

まず言葉の定義は「一人一人が安らかで幸せに生きられるよう心の変化を促し、心温まる距離感をもって、平和な社会へと進む象徴となることば」です。

2020年5月頃といえば、まだ新型コロナウイルスに関しての全貌、そして予防や治療法がわからず世界中が右往左往していました。そして緊急事態宣言中から「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」が叫ばれ、繁華街に日中でもほとんど人が出歩いていませんでした。

この言葉を作るきっかけになったのは、これからきっと病気の恐怖から不安が蔓延し、他者への差別・憎悪・攻撃に向かう。もしくは個人がどんどん孤独へと向かっていくのではないかと感じたことでした。そして長く続くであろうコロナ禍やコロナ後が社会と心の沈下となっていくのではなく、安らかで幸せな個人・善き縁・平和な社会に向かう時代への契機とするべく、その一筋の光となる言葉を造り普及しようと考えたのです。

結果できた言葉が「ハート ウォーミング ディスタンス:わたしとあなたの心温まる距離感」であり「withコロナにおける、新たな世界に心の在り方を示す新しい言葉の普及活動」だったのです。

現在、記名賛同者は80名、著名人はじめ、医師、看護師、僧侶、カウンセラー、セラピストなど、多種の方々に賛同していただいています。こちら記名賛同者は現在も受け付けておりますので、なりたい方は藤井まで連絡ください。

夢と希望の道に進むために

活動開始から2年。現実は文頭に示したストレス要因が、より個人や社会全体に充満しはじめているようにも感じます。そしてコロナ禍にて変わってしまった世界で、どのような軸をもち、どのようなつながりを選択し、どのように生きていくかが各個人に委ねられ試されている時代だともいえます。

今こそ「ハート ウォーミング ディスタンス:わたしとあなたの心温まる距離感」の観点が必要な時ではないでしょうか。

是非、ページをお読みいただき、
○ハート:自己受容を基礎とした、繋がりの大切さへの気づき
○ウォーミング:信じることを基礎とした、寄り添い温め合う方法
○ディスタンス:思いやりを基礎とした、善き縁となる距離感
を感じながら日々の暮らしに活かしていっていただければ。そして「ハート ウォーミング ディスタンス」の言葉を思い出し、誰かに伝えていただければ。

それが必ずあなた自身の安らかさと幸せな生き方を進める機会となり、その連なりが必ずや混迷なストレス社会から、夢と希望を有す社会への道へと進んでいく筋となると信じています。

「ハート ウォーミング ディスタンス:わたしとあなたの心温まる距離感」是非普及活動の一端をになっていただければと願います。

関連記事

【 年始よりザワザワした気持ちを持ち続けている皆様へ 】zafu代表 藤井隆英
仏教身体研究家 藤井隆英が説く 【禅的智慧の泉】 仏教は「さわやかな人」を作る
仏教身体研究家 藤井隆英が説く 【禅的智慧の泉】 第十一回 「選択」しているようでされている私たち
仏教身体研究家 藤井隆英が説く 【禅的智慧の泉】 第十回 「思いやり」の築き方