【折兄さんの食縁日記】第3回 子供と大人と手ごね料理 ~秦野~

皆様こんにちは、折兄さんです

少し間が空いてしまいましたが第三回は地元神奈川県の大体真ん中からやや左あたり

秦野で行われた子供精進料理体験のお話をしたいと思います

折兄さんのお寺がある神奈川県曹洞宗では青年会というものがあり、大体40代以下の若手僧侶が所属して様々な活動をしております

現在はコロナの影響でしばらく休止しておりますが、自分の所属している会では夏に子供座禅会というものが毎年開催され、希望した小学生の男女がお寺に泊まる林間学校のような行事を開催しておりました

その参禅会では坐禅の他にも様々なレクレーションも行われていたのですが、ある時外部の講師を呼ぶよりも僧侶で何かできないか?という話になり、当時20代だった私が抜擢されることに

その時に初めて子供たちに教えたのががんもどきになります

精進料理の代表格と言ってもいいこのがんもどき、今でこそスーパーで気軽に手に入りますが一から作ると大変なもの

がんもどきは豆腐を材料に作られておりますので、豆腐屋さんに足を運ぶとその店ごとの味がはっきりわかる料理でもあります

中に練りこむ具は胡麻に大葉に人参などが一般的…ですがこれは大人からみた一般常識

子供は自由な方が良いかとイタズラをさせていただきました

参加者をいくつかの班に分け、一緒に参加していた保護者や僧侶スタッフをチームリーダーにし、がんもどきに混ぜ込む具を子供達に選ばせるという物

『量や組み合わせの失敗上等!どれを選んでも良いけど食べるのは自分達だし班内で相談して決める事』

具の中にはカットトマトやトウモロコシなんかも混ぜていたのですがそれはそれ、各班真剣に考え、味も形もそれぞれに特徴のある作品が出来上がりました

皆残さずいただき、見本で作った私のものが一番普通の結果に・・・

子供はいつでも無限の可能性を秘めています

大人だとついつい模範解答を出したくなってしまいますが、挑戦して結果を皆で共有することもまた大切なことですね

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