半蔵門ミュージアム(東京都千代田区)にて、2022 年11 月23 日( 水) から2023 年3 月12 日( 日) まで、特集展示「仏教美術の精華 観音応現身像をまじえて」が開催されます。

見どころは、本展のキービジュアルにもなっている「三十三応現身像 梵王身」の展示です。三十三応現身とは、観音菩薩が三十三の姿に変化し衆生を救済するという仏説で、この考えのもとに造られた像が「三十三応現身像」と称される仏像です。
今回展示されるのは「梵王身」と呼ばれる姿で、梵天の姿で現れた観音菩薩を象った仏像です。三十三応現身像は拝む人々に利益をもたらすとして信仰されてきました。

三十三応現身立像 梵王身 室町時代 明徳5(1394) 年頃

その他にも、滋賀県大津市の日吉大社の神や本地仏を北斗七星とともに描いた曼荼羅「日吉山王十禅師曼荼羅図」や、紺紙に金字で経文が書かれ、金銀泥による見返絵も付された「紺紙金字一切経( 神護寺経) のうち仏説意経」なども特集内で展示されます。

日吉山王十禅師曼荼羅図 鎌倉時代 14 世紀
紺紙金字一切経( 神護寺経) のうち仏説意経( 部分) 平安時代 12 世紀

今回の特集展では半蔵門ミュージアムが所蔵する仏像、仏画、経典など計12 点の仏教美術品を間近で鑑賞することができます。
また常設展では、運慶作と推定される「大日如来坐像」( 重要文化財、鎌倉時代) なども展示されています。

大日如来坐像 鎌倉時代 建久4(1193) 年か <重要文化財>

特集展示と共に、美麗な仏教美術に触れてみるのはいかがでしょうか。※11 月8 日( 火) から12 月4 日( 日) まで、大日如来坐像を神奈川県立歴史博物館に特別出品いたします。この期間、当館で大日如来坐像をご覧いただくことはできません。

特集展示「仏教美術の精華 観音応現身像をまじえて」開催情報 

●展覧会名/特集展示「仏教美術の精華 観音応現身像をまじえて」
●会場/半蔵門ミュージアム
●会期/ 2022 年11 月23 日( 水) ~ 2023 年3 月12 日( 日)
●開館時間/ 10 時~ 17 時30 分( 入館は17 時まで)
●休館日/毎週月曜日・火曜日、臨時休館(12 月7 日)、年末年始(12 月29
日~ 1 月4 日)
●住所/〒102-0082 東京都千代田区一番町25
●電話/ 03-3263-1752
●展覧会公式サイト/
https://www.hanzomonmuseum.jp/news/2022/08/post-74.html

関連記事

編集部から
国内初!お墓のテーマパークがオープン「現代墓所墓石テーマパーク」
特集
いま、お寺が「樹木葬」を導入する意義とは? (株)アンカレッジに聞いてきました!
書籍紹介
高齢の親御さんをもつ100人に聞きました!「親とマジメな話、できますか?」|「凛咲vol.3」抜粋シリーズ#3
ファミリーから
【初開催!】京都伏見『耳祭り』で耳への感謝―健康と平和を祈る特別な一日
ファミリーから
第2回「宗教メディアサミット」のダイジェスト動画が配信開始!
編集部から
映画「カオルの葬式」試写会を僧侶目線でレビュー|11/22より全国公開!