
多死社会を迎えた現在、ますます注目を集めている「樹木葬」。
今回は、「かまくら樹陵 松葉ヶ谷の杜」(以下「かまくら樹陵」)で「樹木葬プランナー」を務めている藤澤さん、山路さんの2名のスタッフに、お話を伺いました!
「樹木葬プランナー」とは、どのようなお仕事なのでしょうか。
「樹木葬プランナー」とは
「樹木葬プランナーの仕事は、提携しているお寺様に常駐して、樹木葬に興味のあるお客様へ、ご案内を行うことから始まります」
「お申し込みの手続きから、墓石への彫刻内容の相談、ご納骨まで、長期にわたってお客様とお寺様をサポートするお仕事です」
お客様と住職の間に入って、お互いのすり合わせを行うのも、大事な仕事だという。
複雑な手続きも多い「お墓の申し込み」。スタッフが常駐することによって、お客様は手続きがラクになりますし、寺院の住職にとっても、業務が軽減されます。
お墓の購入者と、お寺との関係を繋ぐ存在ともいえる「樹木葬プランナー」。時には、お客様の要望と、住職の方針の間に挟まれることもあるようです。
「お困りごとやお悩みは、お客様ごとに異なりますので、まずはお一人お一人のお話を聞いて、力になれる方法をご案内しています」
「どうしても、お寺のご意向とお客様の気持ちが一致しない場合は、契約に至らないこともあります」
と、誠実感あふれる笑顔で語りました。
「樹木葬プランナー」のやりがい
担当者は、お寺を「人が集まる場所」や「地域の人の頼れる場所」として、新たなご縁を繋ぎたい、と語る。
「樹木葬プランナー」として、やりがいを感じるのは、どんな時なのでしょうか。
「お客様から感謝の言葉をいただいた時は、やっていて良かったと思いました」
「お客様の思い出などを伺いながら、苦心してデザインを決めた墓石が完成して、喜んでいただけたことが印象深いです」
「お寺のご意向をお客様に分かりやすく説明するよう意識しています。お客様がご納得して、ご契約をいただけた時は安心しました」
「ご縁が続くことを願ってご案内をしています。お客様がお寺を好きになり、心の拠り所と思ってくださると嬉しいです」
「樹木葬プランナー」のやりがいとして、語ってくれました。
「お寺離れ」に感じること
ブームになりつつある「樹木葬」ですが、現状として、「お寺離れ」「仏教離れ」という風潮もあります。
「樹木葬プランナー」としては、どのように感じているのでしょうか。
「墓じまいのお話を耳にする機会も多いので、肌で感じることもあります」
「きちんとお手入れされていないお墓を見ると、少し寂しい気持ちになります」
地方から都心への人口集中に伴って、どうしても墓地も移動せざるを得なくなります。きちんと改葬される場合はまだよいのですが、手入れがされないまま、放っておかれるお墓も、実際にあります。
「それでも、樹木葬を通じてお寺様との縁を結んだ方が「ほっ」とした表情をされるのを見ていると、この仕事を通じて、少しでもお寺のことを知るきっかけを作りたいな、と思います」と、藤澤さんは語ってくれました。
「お寺離れ」「仏教離れ」の流れは、僧侶だけでなく「樹木葬プランナー」のような、互いの思いを繋ぐ人も必要かもしれません。
「インターネットの発達などで、人の興味が細分化した中で、お寺への関わりも変化してきたのではないかと」と、山路さん。どのように変化してきたのでしょうか。
「家族単位から個人単位になってきている気がしています。そこに樹木葬がマッチしているように感じます」
「樹木葬」という選択肢を通じ、お客様とお寺を繋げるのが、プランナーの役割なのです。
樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬のメリットについて、「樹木葬プランナー」の立場から話してもらいました。
「メリットは、一般的なお墓を建てるよりも費用が抑えられることや、使用期間が決まっているので、後継者がいなくてもお寺に供養を任せられること。そして、スタッフによるお手入れが充実しているので、購入者の負担が少ないことなどです」
「あとは、なんといっても、自然の空の下で、四季の移り変わりを目にしながらお参りできることです!」
「お墓って、コワい所だと思われがちですが、『花と緑に囲まれた明るいところなので、お参り、コワくないよ!』とお伝えしたいです」
デメリットについてもお伺いしました。
「『樹木葬』という定義が難しいため、様々な種類の樹木葬がある中で、よく調べないと、ご自身とご家族の希望に沿う樹木葬が見つけづらい可能性はあります」
「樹木葬ってこうだよね」という先入観のある方にも、丁寧な説明を心がけているお二人です。
「かまくら樹陵」の魅力
お二人が常駐している「かまくら樹陵」の魅力について、語っていただきました。
「まずは、歴史ある街、鎌倉にお墓が持てるということです」
「歴史好きからも注目されている「安国論寺」の境内にあるということも大きいと思います。同じ名前のお寺がないですから」
「観光地としての通りなどからは少し離れているので、落ち着いた中でお参りいただくことができます」
「境内に緑が多いので、樹木葬という名の通り、自然を身近に感じることのできる庭苑です」
「日蓮聖人にちなんだスポットもあるので、歴史と自然にふれることができます」
最後に
最後に、「墓地探し」「終活」をしている方へひと言いただきました。
「何から探せばいいのか、どのように探せばいいのか迷うことが多いと思いますので、お墓に関しては、実際に目にしていただいて、空気や雰囲気を知っていただくのが一番だと思っています」と藤澤さん。
「お墓を探すことによって、普段は疎遠な親族に連絡をしたり、同じく墓地探しをしている人と会ったりするなど、思わぬ縁が広がることもあります」
「なので、まずは気軽にご見学いただけるのをお待ちしています!」と山路さん。
雰囲気を感じてもらえれば、きっと「かまくら樹陵」を気に入ってもらえる、という自信が、お二人の回答から伝わりました。
まとめ
「樹木葬プランナー」は、「お客様」にも「お寺」にも寄り添っていました。
「お墓を販売して終わりではない」というのは、従来はお寺の住職が考えるべきことでしたが、そこをフォローすることで、住職がより「仏事」に集中することができます。
お近くの方は、ぜひ「かまくら樹陵」を訪ねてみてください。
安国論寺の歴史と自然、そして、二人の若いプランナーの「情熱」にふれることができますよ。
取材協力
株式会社アンカレッジ
https://anchorage.co.jp/
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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