
故人のため、という見方もあるが
お葬式には多くの人が関わります。
喪主、喪家、親戚、知人友人、仕事の関係者……。
さらに葬儀社や火葬場、生花、仕出しなど運営を担う人間も登場します。
その中で、あえて「お葬式は誰のためのものか?」と問われれば、「喪主」になるでしょう。
故人が主役という見方もあります。
亡くなった人に対して、お別れや感謝を告げる場であるのはもちろんなのですが、故人は式が行われる時点で身体的にご縁がなくなっており、式を取り仕切る立場にありません。
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悲しみの最中に大役をこなすのは喪主
喪主は、式の準備、運営の中心に立ち、故人の遺志や遺族の気持ちを代弁する役割を担います。
喪主にとってのお葬式は、故人の死を受け入れ、親族や関係者の意向をまとめ、精神的な区切りをつける重要な場となります。
社会的にも、喪主が故人に代わって弔問客に感謝を示す場でもあります。
悲しみの最中に喪主という大役をこなすわけですから、周囲は寄り添い、サポートする姿勢が大切です。
家族の在り方が大きく変化している現状で、故人をどう見送るのか。喪主がどんな式を望んでいるのか。
喪主の意向に対して、過度に反応したり、意見を押し付けたりすることは避けたいものです。
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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