要約と本書の魅力


古代インドで起こった実在の事件「王舎城の悲劇」のストーリーを、カルチャー教室を舞台にして、講師と受講生たちがおりなす物語で、「自分の都合(我欲)」こそが苦の根源であることをメインテーマとしている。

この「王舎城の悲劇」は、釈尊在世当時に起こった事件を『無量寿仏観経』(観経)として説かれたもので、浄土真宗では浄土三部経の一つとして、大切にしている。

本書は「王舎城の悲劇」をトレースしつつ「いかにして、私たちは苦悩から解放されるか」をテーマにした。

読者諸賢が釈迦の智慧をわが身に引き寄せ、日々の生活に活かすことで「苦悩の正体」に目覚め、確固とした幸せな人生に資するものとなるのではないでしょうか。

書誌情報

著者名

向谷匡史(むかいだにただし)

出版社名

株式会社草思社

発刊日

2021年9月23日 第1刷発行

ページ数

304ページ

定価

本体1,700円+税

著者プロフィール

1950年、広島県出身。
拓殖大学卒業。
週刊誌記者などを経て作家。
浄土真宗本願寺派僧侶。
保護司。
日本空手道「昇空館」館長。
人間社会を鋭くとらえた観察眼と切れ味のよい語り口調に定評がある。

著書として『親鸞がヤクザ事務所に乗り込んで「悪人正機」を説いたら』(ベストセラーズ)、『任侠駆け込み寺』(祥伝社)、『親鸞の言葉-明日を生きる勇気』(河江書房新社)、『定年後、ゼロから始めて僧侶になる方法』(飛鳥新社)、『浄土真宗ではなぜ「清めの塩」を出さないのか』(青春出版社)などがある。

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