サクランボが旬の町から、ごあいさつを
皆さん、はじめまして。玉置真依(たまき・しんえ)です。
北海道の仁木(にき)町にある高野山真言宗のお寺、仁玄寺(にんげんじ)の副住職をしています。
お寺がある、つまり私が住んでいる仁木町は、サクランボやミニトマト、ワインぶどうやシャインマスカットがとれる農業の町です。今はちょうど、サクランボが旬を迎えています。
高校生の時、不登校を経験したからでしょうか。「誰かの辛い気持ちに対して、何かができる僧侶でありたい」という気持ちが強く、「大切な人(もの)を失った時に起こる自然な反応や影響」へのケアを意味する「グリーフケア」について学んだり、市民団体のスタッフとして関わらせてもらったりもしています。
【いちばん明るい、北の国から】に込めた思い
そんな私のコラムのタイトルは「いちばん明るい、北の国から」とさせてもらいました。
北の国から。
はじまりは1981年に始まった、北海道を舞台にした人気ドラマのタイトルでしたが、そのテーマソングは、40年後の今でも、北海道日本ハムファイターズの応援歌として歌われる、まさに北海道を代表する一曲となりました。
ちっとも野球には詳しくなれませんが、地元球団ファイターズの応援は楽しく、チャンスで流れる、熱い「北の国から」が私は大好きです。
(2017年10月4日、大谷翔平選手が4番・投手で出場したときの思い出の写真です。海外の大活躍、とても嬉しいです。)
また今年は、ドラマの主演を務められた田中邦衛さんの訃報に接し、これまでとは全く違う気持ちで、この曲を聴かれた方も多いのではないでしょうか。
――こんなふうに、聴く人の数だけ、出会うシーンの数だけ、それぞれの「北の国から」があることでしょう。
実は私、「仏教に出会ってから、明るくなったね」とよく言われます。
そんな自分の歩みをふまえて、他の何よりも明るく響く「北の国から」のようなコラムを、皆さんにお届けできたらと思っています。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
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高野山真言宗仁玄寺副住職。“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」の事務局員。宗派を超えた道内寺院関係者の集い「てらつな」運営にも注力。