性加害ニュースの共通点

年始から、暗いニュースが続いています。
普段通り過ごしたくても、心が騒がしくなってしまう方も多いと思います。皆さまが、自分の心と折り合いをつけられるよう、願っております。

ニュースの中で繰り返し聞かれる「性加害」という言葉。
芸能人やスポーツ選手が「加害者」として報道されていますが、高名な僧侶が告発された事件もありました。本当だとするととんでもないことです。

性加害事件とは別の話ですが、マンガを原作としたテレビドラマの脚本について、原作者と脚本家(あるいは出版社とテレビ局)の意見が食い違ってしまい、結果として原作者の方が亡くなってしまうという痛ましい事件もありました。

これらの事件に共通しているのは、「芸能界」も「スポーツ界」も「僧侶の世界」も「メディア」も、わりと閉鎖的な空間であることです。そのためにガラパゴス的な文化が育ってしまい、狭い世界における人間関係の中で「自分はエライ」と勘違いしてしまった人が、他人に対する礼を失してしまった結果、生まれた事件なのではないかと思っています。



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天上天下唯我独尊

お釈迦さまがお生まれになった際、七歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と仰ったという逸話があります。
諸説ありますが、おおまかに「この世の中にいるすべての人の命に、等しい価値がある」という意味であると捉えられています。

性加害の事件も、原作者が亡くなってしまった悲しい事件も、当事者たちの全員が「他人の命も、すべて自分と同じく尊いものである」という「敬意」をもって行動していれば、きっと起こらなかったのではないかと思います。
目の前にいる他人にも、自分と同じように大切なものがあり、大切な人がいて、その人を傷つけてしまったら悲しむ人がいるのです。
そのことを想像するだけで、人に接する態度は変わっていきます。

人にやさしく、このまま汗をかいて生きていきたいものです。



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