アイドルからミステリーハンターになるまで
以前、ここよりでも紹介したことのある「仏像にいちばん近い芸人」こと「みほとけ」さんをご存知でしょうか。
AKB48のオーディションに合格した実績をもち(諸事情により合格辞退しています)、かつてはアイドルとしても活動していた美人芸人です。2016年には、ミス鎌倉を務めています。
所属アイドルグループの解散後、もともと好きだった「仏像・お寺」の魅力を発信する人になりたいと考え、本名の「みほ」と「ほとけ」を合わせて「みほとけ」と名乗りはじめました。
「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」や「ものまねグランプリ」などの番組で頭角を現し、「R-1グランプリ」や「THE W」などの賞レースでも徐々に結果が出始めています。最近では「世界・ふしぎ発見!」で、「ミステリーハンター」を務めるようにもなりました。
好きな「仏像」「お寺」に関する仕事も増えてきたみほとけさん。
今回は、三田の浄土宗寺院「法音寺」にて、そんなみほとけさんの「次の野望」について伺ってきました。
みほとけの講演会
法音寺の本堂に集められたのは、僧侶や葬儀社社長、霊園管理者など約20名。みほとけさんは、その前でおもむろにプレ講演会を始めました。
ご自身の生い立ちや、なぜ仏像が好きになったのか(空也上人像に魅せられたことがきっかけとのこと)、そして仏像解説から普段のネタまで、笑いあり笑いありの盛りだくさんな45分でした。
個人的にいちばん心に残ったのは、仏教の教え「一切皆苦」を「ナビの案内で目的地に来たけど、ここたぶん正面じゃない」と例えたネタでした。「苦しみ」を伝えようとしている中から、なんとなく「こんなことで落ち込むなよ」というエールを感じるのです。これは本人の人柄なのだと思います。
仏像の「如来・菩薩・明王・天」というランクを、自身の所属する「浅井企画」の芸人で例えた説明も、非常にわかりやすい教えでした。
「欽ちゃん」という如来がいう、「芸人たるもの、下ネタで勝負すべきではない」という法を、天である「どぶろっく」は破ってしまいました。しかし、末法である現在では、如来の教えを頑なに守るだけでなく、自分流に伝えていくことも大事なのです。
みほとけの今後
「住職の法話」ももちろん大事ですが、住職以外の人が話すことにより、いつもと別の角度からお寺の魅力が染み入ってくることもあります。
「お寺の行事を盛り上げたい」「お寺に人を呼びたい」「檀家さんに楽しんでもらいたい」などお考えの寺院関係者の皆さま、ぜひ「みほとけ」にご来迎いただいてはいかがでしょうか。
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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