第30回BDKシンポジウム「争わない生き方 ~宗教の役割を問う~」開催のご案内

疫病、災害、戦争が「日常」となってしまった2022年。
宗教のあり方や役割を通じて、争わないで生きていくことについて考えるシンポジウムです。

講師には、テロリストの社会復帰支援に宗教教育を取り入れている永井陽右さん(NPO法人アクセプトインターナショナル代表理事)と、宗教倫理学の第一人者の小原克博さん(同志社大学神学部教授)をお招きします。
永井さんには、まさに現在進行形の活動現場で感じる宗教と争いの現状と課題を、小原さんには一神教の歴史的背景から考えられる争いを激化させないためにできることをテーマにお話していただきます。
将来への不安が大きくなるばかりのいま、何を軸に生きていけばよいのか。そのヒントが見つかるかもしれません。

会場・オンラインのハイブリッド開催。見逃し配信もございます。
当日ご都合が合わない方もぜひお申込ください!

講師

永井陽右さん(NPO法人アクセプトインターナショナル代表理事)
TBS「サンデー・ジャポン」出演

小原克博さん(同志社大学教授)
NHK「こころの時代 カルトって何だろう」出演 

開催情報

日程:11月12日(土)13:00~16:00
会場:仏教伝道センター8F
定員:会場:60名 オンライン:100名
参加費:2000円(会場・オンライン共・事前申込み・事前支払い)

お申込先:https://www.bdk.or.jp/event-2/symposium30.html

小原克博さんから、シンポジウム開催に向けてメッセージを頂戴しましたので一部ご紹介いたします

「争わない生き方」について
小原克博(同志社大学 神学部 教授)

 11月12日に予定されている第30回BDKシンポジウム(仏教伝道協会)は「争わない生き方~宗教の役割を問う~」というテーマを掲げている。永井陽右氏(アクセプト・インターナショナル代表理事)と共に、このシンポジウムの登壇者となっている私は「「争い」を激化させないためにできること── 一神教の歴史と現実から考える」というテーマで話す予定である。私の考えの一部をここで紹介する。それを「争わない生き方」を考える一助としていただければと思う。
 旧約聖書(ヘブライ語聖書)には、戦争・飢饉・疫病が、大量の人の命を奪う災厄として繰り返し言及されている。それらは現代社会になって「日常」となったわけではなく、太古より「日常」であったことを考えれば、「争う」ということも人類史と同じくらいの長さを持っていることに気づかされる。
 信仰を含む、人間の信念は時に過激な暴力を生み出してきた。国家に対する信念、ナショナリズムもその一角をなしており、問題を宗教に限定する必要はない。どのような形をとるにしろ、人間の共同体は暴力装置として機能することがある。それがどのように機能するかを分析することは、暴力を抑止し、「争わない生き方」を見出すために必要であり、そのために宗教の歴史は多くの素材を提供してくれる。イスラーム過激主義が近年もたらしてきたもの、またキリスト教がその歴史の中で残してきた教訓は、いずれも振り返る価値がある。
 キリスト教やイスラームのような一神教と比べると、日本社会はうまく「争い」を回避することのできる寛容な社会であると言われることがある。「争わない生き方」はどの国、どの社会にも必要とされる普遍的な課題である一方、社会によって受けとめられ方が大きく異なる課題でもある。日本社会では「争わない」ことが美徳とされるため、協調性が尊ばれ、場の空気を読むことが不可欠であり、集団の中では言いたいことがあっても我慢することが求められる。「出る釘は打たれる」ことにより、集団的に「争わない生き方」が維持されるような同調圧力の強さがあるとすれば、それが結果として「争い」を防いだとしても、個人としての人間を生かすものになっているのか大いに疑問である。助けを求めることも、異議申し立てをすることもはばかれるような社会には、むしろ健全な「争い」を許容するような変化が必要なのかもしれない。

皆さまのご参加をお待ちしています。
お申込先:https://www.bdk.or.jp/event-2/symposium30.html

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