総本山知恩院近くに店を構える老舗。京菓子の原点『清浄歓喜団』を作る唯一の和菓子
古都京都、華頂山のふもとに大小数多くの伽藍がひろがる総本山知恩院。
三門と御影堂は国宝に指定され、他にも数多くの重要文化財を抱える知恩院は一年を通して観光客が途絶えることがありません。
「京御菓子司 亀屋清永」は総本山知恩院のすぐ近くに店を構える老舗和菓子店。
今回ご紹介するのは、亀屋清永が作る「京菓子の原点」ともいえるお菓子です。
数々の名刹の御用達をつとめる老舗の貫禄
総本山延暦寺、妙法院門跡(三十三間堂)、総本山知恩院、大本山清水寺、大本山南禅寺など、
数多くの名刹の御用達をつとめる亀屋清永の本店の裏手には、
華やかな祇園の街並みが広がります。
「京御菓子司」の誇りと伝統を胸に、1617 (元和3)年の創業から404年続く暖簾を今日も守り続けます。
比叡山の阿闍梨から直々に習った秘伝の製法
『清浄歓喜団』は7種類のお香を練り込んだこし餡を米粉と小麦粉で作った生地で金袋型に包み、
八葉の蓮華となるように閉じ、胡麻油で揚げて作るお菓子。
遣唐使とともに日本に伝わった千年以上の歴史をもつ京菓子のルーツ。
古くから寺社仏閣への出入りを差許されていた亀屋清永は、
比叡山の阿闍梨からその秘法を習ったのだそう。
現在は月の1日と15日を中心に、社長が一度に500個を2時間半〜3時間程度の時間で製造しているそうです。
伝来当時は天台宗や真言宗などのお供えものとして使われ、
貴族のみが食べることを許されていたという清浄歓喜団。
現在も総本山延暦寺や妙法院門跡(三十三間堂)に御供物として納められているそうです。
はるか昔から姿の変わらないお菓子が繋いできた数々のご縁。
数多の京菓子があれども、千年の昔の姿そのままに今でも作り続けられているのはこの清浄歓喜団だけ。
日本茶はもちろん紅茶にも合うという清浄歓喜団。
皆さまもぜひ、京都の景色と歴史を思い浮かべながらいただいてみてはいかがでしょうか。
店舗情報:京御菓子司 亀屋清永(本店)
住所:京都市東山区祇園石段下南
電話:075-561-2181(代)
営業時間:8:30~17:00
定休日:水曜日(その他不定休あり)
HP:https://www.kameyakiyonaga.co.jp
商品情報:1個594円(税込み)
賞味期限:20日
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立正大学仏教学部卒業。東京仏教学院卒業。浄土真宗本願寺派僧侶。
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