一日葬が伸びる中、直葬はお盆・年末年始に増加、平均費用は30万円台へ

オンライン葬儀相談サービス「やさしいお葬式」を運営するLDT株式会社(東京都渋谷区)は、2024年通年および2025年上半期(1~6月)の施行実績を元にしたレポート「葬儀トレンド2025上半期」を発表しました。
全国調査との比較や、地域別・時期別の動きも併せて分析しています。



スポンサーリンク

1. プラン構成の変化:一日葬の拡大

・2024年上半期:17.7% → 2025年上半期:25.0%(+7.3ポイント)
・一方で、「直葬/火葬式」は34.5%から25.7%へと減少。家族葬も12.5%→11.6%と微減。
このことから、従来の「いかに簡素にするか」という流れだけでなく、「儀式性は残しつつも時間・費用を抑える」ための選択が増えていると読み取れます。


2. 季節性の傾向:お盆・年末年始に“簡素化志向”が強まる

・お盆期間(8/10~20):家族葬15.3%(平均11.9%→+3.4pt)、直葬32.2%(同27.6%→+4.6pt)、一日葬20.3%(同23.1%→-2.8pt)
・年末年始(12/28~1/4):直葬33.3%(同27.6%→+5.7pt)、一日葬21.4%(同23.1%→-1.7pt)
帰省や火葬場・会館の稼働状況など、“時期による制約”が形態選択に影響を与えていることが示されています。


3. 費用面:平均費用は上昇、30万円台へ

・2024上半期:約29.4万円 → 2025上半期:約30.4万円(前年比+3.3%)
直葬の比率が下がり一日葬が増えることで、全体的な平均費用が上がっています。全国平均と比べると依然低水準ではありますが、「コストを抑えたいけれど内容にもこだわりたい」層の増加がうかがえます。


4. 地域・属性別の傾向

・都市部では「直葬/一日葬」の比率が高く、地方では「家族葬/一般葬」が根強い傾向。
・高齢化率の高い地域では直葬比率が全国平均を上回る結果に。
このように、地域特性・人口属性・時期など、多様な要因が葬儀形態の選択に影響を与えており、単純な「簡素化」一辺倒ではない動きが浮かび上がります。



スポンサーリンク


葬儀の「今」と「これから」

  • 一日葬が拡大し、直葬は季節的に増加するという二極化傾向。
  • 費用はやや上昇、30万円台という“手の届く範囲”での儀式が定着。
  • 地域や時期、属性で選ばれる形態が明確に異なる。
    このような現状から、葬儀は「より自分(家族)らしく」、「より適切な規模と費用で」というニーズに応える方向へ変化していると言えます。

リリース元:PRタイムズ

関連記事【編集部から】

編集部から
神田神社で御朱印をいただくと…サウナが5%OFFに!?|都会の真ん中で、心と体をととのえる御朱印集め!New!!
編集部から
未来の国宝に向けて令和の仏像造立へ~普賢菩薩に託す思い~
編集部から
クロミとお別れ?サンリオ×東京ソワール“カワイイ礼服”が誕生
編集部から
池上本門寺に続け!10月16日(木)から「雑司が谷鬼子母神堂 御会式大祭」開催
編集部から
幻想的な秋の夜|池上本門寺「お会式2025」に行ってきました!【ここより体験記】
編集部から
秋の大法要 |池上本門寺「お会式(おえしき)」2025年のご案内