この記事の監修者

監修:柴田眞教

浄土真宗本願寺派 僧侶 教師
立正大学仏教学部卒業。株式会社エス・アイ・ピー代表取締役。Webサイトここよりの立ち上げにも従事。僧侶兼経営者目線で日々さまざまな情報を発信。

仏前に灯明を!

佛の国に生まれたいと

心から願う人々は―中略-

繒(ぞう)を懸け、灯をともし、

花を供え、香を薫じる

(「大無量寿経」三輩段より)

昔の人々にとって、灯明は暗闇を照らす極めて大切なものでした。

大切なものを仏前にお供えすることにより、み仏の徳を讃えたのであり、灯明をお供えすることは釈尊の時代から行われています。

ある王様が自分の力を誇示しようとお釈迦さまにたくさんの灯明を捧げました。

同じときに、貧しい老女が心をこめた一灯をお供えしました。

王様の灯明は次々を消えていったのに、老女は、いつまでも明々と輝き続けたそうです。これが有名な「貧者の一灯」の伝説です。

灯明は、古くは皿に油を入れ、灯芯を使って点灯していました。

蝋燭が発明され、次第に普及するようになったので、浄土真宗では香、華とともに蝋燭を仏前にお供えします。

普段は白色、報恩講や七回忌以後の年忌法要などには朱色に塗った碇型和蠟燭を用います。

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