創業247年の仏具店の老舗 株式会社小堀

株式会社小堀は、安永4年(1775年)から続く、伝統ある仏具店です。

京都の本店は東本願寺の目の前にあり、長年、多くの人から親しまれてきました。
そんな老舗が、今、新たな取り組みを始めています。

元々、顧客と直接お会いしながら、人の思いに寄り添うというやり方を貫いてきた会社でしたが、このコロナ禍で外出がままならなくなり、お寺の現状を知る機会が減ってしまったため、新たなお寺との縁が結びづらくなっていました。

その状況を打破するために、ひとりの女性社員が立ち上がったのです。
「Twitterで発信しましょう!」

自分たちも学び、お寺も応援する

それから、Twitterの中の人たる、女性社員の奮闘が始まりました。

社内から特に反対意見は出ませんでしたが、何しろ初めての試みのため、すべて手探りです。

自分たちの会社の発信はもちろんですが、寺院や顧客との交流も目的としていたため、Twitterを主戦場としました。
Twitterの方が、リプライなどでたくさん交わることができると思ったのです。

また、会社でも発信が難しいと感じる中、同じようにお寺も発信に困っているだろう、という思いから、リツイートなどでの拡散力が高いTwitterから始めることで、お寺のことを学びながら、同時に応援できたらいいな、と漠然と感じていました。

ひとりでTwitterの運用をしているため、どうしても情報が偏ってしまうなど、苦労しながらのスタートでした。

仏教や日本文化の発信につなげたい

数々のお寺やお坊さんのアカウントをフォローし、リツイートやリプライで交流しているうちに、「一緒に情報発信をしているのだ」という仲間意識が生まれてきました。
お寺からのお礼の返信をいただくことも増え、徐々に、苦労よりもうれしいことの方が増えていきました。

発信を行う前は、お寺に対し、どうしても世間離れしたイメージがあり、わからないことも多かったという中の人でしたが、この活動を通じて、お寺の意見や日常を知ることができ、身近に感じるようになっていきました。

なかでも一番の成果は、お寺やお坊さんの投稿に出てくる「仏教用語」を調べる機会ができ、知らず知らずのうちに知識が積み重なっていたことだといいます。
また、お坊さんとオンラインで実際にお話できることも増え、かなりの縁が広がってきました。

コロナが明けたら、ぜひ、Twitterで縁のあったお寺さんから、直接お話を伺ってみたい、と、今後の展望を語る中の人。
大きな目標としては、仏具や仏壇を通じて、仏教から日本文化を伝えていくということも考えている、と言うその目は、希望に輝いていました。

株式会社小堀
http://kobori.co.jp/

Twitter
『小堀@寺業推進室』
https://twitter.com/kobori_TG

『京仏具小堀 本店』
https://twitter.com/kobori_kyoto

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