お葬式のマナー?仏様にお唱えするお念仏ってなぁに?

日本では信仰の自由が認められていますが、その中でも仏式のお葬式が多くあるのではないでしょうか?

その時、マナーではありませんが仏様に向かい手を合わせるときに何をお唱えすれば良いのか迷われると思います。

実際、私も以前に他宗の葬儀に出たときに仏様にお唱えするお念仏に迷ったことがあります。

本記事ではお盆や法事の時に困らないよう、各宗派のお念仏をご紹介していきます。

お葬式や法事でお坊さんが唱える「南無(なむ)〜」とは

「”南無”阿弥陀仏」など、宗派によっては”南無”という言葉が出てきます。

この南無とは梵語のnamasからきており、帰依する、帰命するや深く敬うという意味がります。

その事から「南無阿弥陀仏」は阿弥陀仏に帰命する、という意味を持ちます。

このことを理解しお葬式のマナーに従ってお念仏を唱えてはいかがでしょうか?

浄土宗・浄土真宗のお念仏

ここではお葬式のマナーではありませんが、各宗派のお念仏と教義を紹介していきます。

◇浄土宗

〈念仏〉
「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)

〈教義〉
全ての衆生を仏にしてみせるという阿弥陀仏の本願における18番目の願い(第十八願)の中には、「南無阿弥陀仏をとなえる者を極楽浄土に生まれさせて成仏させる」という念仏往生願があり、阿弥陀仏の浄土「極楽、安楽国」に、念仏「南無阿弥陀仏」をとなえることで往生できるとする専修念仏を説きます。

◇浄土真宗

〈念仏〉
「南無阿弥陀仏」(なも(む)あみだぶつ)

〈教義〉
阿弥陀如来への信心や念仏することは阿弥陀如来の本願力によってめぐまれたもので、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化するとします。
阿弥陀如来の往生を救いたいというはからいは善人悪人の区別なく全ての人に差し伸べられています。煩悩にまみれた悪人をも救うという阿弥陀如来の本願に身を委ねれば、極楽往生ができるのです。
「南無阿弥陀仏」と唱えれば必ず浄土に往生できるという部分は浄土宗の教義と同じなのですが、阿弥陀仏を信心した時にはもう成仏していると考える点が両者の決定的な違いです。

参考文献
(株)廣済堂 豊かな死を受け入れるために,2020

https://www.yoriso.com/sogi/shuha/

https://www.futakiya.com/2011/02/12/blog-270/

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