「ここより」読者の皆さま、初めまして。
チーフ・エディターの佐山と申します。

以前は目黒で住職をしておりましたが、さらにその前は、書籍の制作会社で働いておりました。

その時の上司との繋がりで今回のお話をいただき、仏縁を感じております。

「ここより」は、終活や仏事の常識などの基礎知識から、お供え物用の和菓子の紹介、法話や動画配信に至るまで、多彩な話題を提供していきながら、皆さまの心のよりどころとなれるようなサイトを目指しております。

ぜひ今後とも、お気軽に立ち寄ってみてください。

「現在の仏教界は、鎌倉仏教以来の変革期を迎えている」と言っていた僧侶がいました。
私が学生だった90年代には、仏教界に目立った動きを感じ取ることはできませんでしたが、ここ10年くらい、様々な僧侶たちが、宗派を超えて活発に動くようになってきました。

テレビ番組で、各宗派の若手僧侶たちがぶっちゃけ話をしたり、インターネットで、様々な僧侶が活動していたり、悩み相談などもできるようになりました。
少し前までは、考えられなかったことです。

 私は、今この21世紀に活動している僧侶たちのことを「大乗第7世代」と名付けたいと思っています。

「お笑い第7世代」の芸人たちが、バラエティ番組の中で、事務所の垣根を超えて共に笑いを生み出し、テレビだけでなく、Youtubeなどにも活動の幅を広げながら発信しています。

同じように、現在の僧侶たちも、宗派の垣根を超えて交流しながら、さまざまな方法で仏法を発信し始めています。

私は気づいたのです。
大乗仏教の礎を築いた最澄と空海を「第1世代」として、200年ごとに時代を区切っていくと、私たちの生きる21世紀から「第7世代」に入るということを。
 
法然、栄西ら「第2世代」が庶民に仏教を広め、親鸞、日蓮、道元ら「第3世代」がそれぞれの道をさらに深めました。

蓮如、一休ら「第4世代」の頃に、信長による比叡山焼き討ちがあり、「第5世代」では、徳川幕府により檀家制度が確立します。

明治維新のあった「第6世代」には廃仏毀釈もあり、ミレニアムの世紀末には、新興宗教の乱立もありました。

そして現在、「第7世代」の僧侶たちが、自分たちの仏法を伝えようと、躍動しているのです。

お笑い界に「第7世代」という波がやってきたように、仏教界も、大きくうねり始めています。
この時代に生きる僧侶として、この波に乗らずしてどうするのか。
 
そんな中で「ここより」の話をいただいた私は、早速、今までに出会った僧侶たちに声かけを始めました。
「霜降り明星」のふたりが、ラジオで「お笑い第7世代」という言葉を生み出し、ムーブメントへとなっていったように。

「ここより」では「第7世代」の皆さまによる、さらなる記事を募集しております。
同じ時代を生きる僧侶の皆さま。
ぜひ「ここより」で、私たちと一緒に、自分の言葉で仏法を広めてみませんか。

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