今注目のお寺カフェとは

今、「お寺カフェ」というものが密かに増えてきているのはご存知でしょうか?
その中でも注目されているのが、東京都中央区の築地本願寺内にある「築地本願寺カフェ Tsumugi」です。

築地本願寺の正門を入って左側にある、ブックストアやオフィシャルショップも併設されたインフォメーションセンターが建てられたのは2017 年。この建物の1F にオープンしたカフェは、今ではすっかり築地本願寺のおしゃれ「映え」スポットになっています。

今回はそんな「築地本願寺カフェ Tsumugi」に行ってきました!

まずはお茶から

目玉メニューということもあって、朝から整理券を求めて並んでいる人が沢山!そのままだとかなり待つことになったり、規定人数オーバーになることもあるので、来店前にはぜひぜひ!予約をおすすめします。

今日のお目当て「18 品の朝ごはん」を注文後、まず運ばれてくるのはセットのお茶。
温かい「かぶせ茶」か、冷たい「深蒸し茶」が選べます。
今回選んだのは温茶。茶葉が浸かったままで運ばれてくるので、1 杯目を飲んだ後でも、お湯を貰えば2 杯目も頂くことができます。

18 品の朝ごはん、いただきます!

そしてとうとうやってきました!「18 品の朝ごはん」

バリエーション豊かな16 品に、お粥とお味噌汁を加えた18 品目の華やかなメニューが運ばれてきて、もう期待は最高潮です。
お寺らしいヘルシーな精進料理のようなお皿から、洒落た洋風レストランで提供されていそうなお皿まで、様々な品が目を楽しませてくれます。

ところでこの「18 品の朝ごはん」、なぜ18 品目なのかというと、築地本願寺の御本尊である阿弥陀仏が建てたという四十八の誓願の中の、特に重要な「本願」とされている第十八願が由来なのだそうです。
この朝食メニューに、「誰も見捨てず、生きとし生ける全ての衆生を救う」という、阿弥陀仏の大切な願いが込められているんですね。


とにかく18品目もあると、初見から気持ちがウキウキで、どれから頂こうか迷ってしまい築地という場所にあるということで、「つきぢ松露の卵焼き」「築地江戸一甘口昆布の佃煮」「築地紀文のお魚とうふおぼろ揚」など、地元のお店から仕入れた地域密着メニューもあって、築地に来たというわくわく感が高まります。

だしの効いた卵焼きやお粥に合う佃煮の味からはお店の骨太な年期を感じます。

「湯葉いくら」「豆腐の柚子あん」は上品かつあっさりとして、懐石料理の一品のよう。かと思えば「揚げ茄子大豆そぼろ」「鴨の山椒焼き」のように味のしっかりした洋風の味付けも楽しめて、「タコの塩麹和え」のシーフードの和風カルパッチョとともいえる和洋折衷の味わいも新鮮です。

ふんわりとしたお粥と一緒に食べるのににちょうどいいおかずも、南高梅梅干や海苔明太、きゃらわさびと全部味の系統が違っていて飽きがこないので、あっという間にお粥がお腹に収まってしまいました(なんと、お粥はおかわり無料!)。

また、里芋田楽のように濃厚なタレのきいた品を味わったと思えば、出汁トマトや季節のフルーツで口の中がさっぱりとして、このままいくらでも食べられそう。

こんな幸せな朝食、なかなかお目にかかれませんね。

築地本願寺の、今とこれから

本堂は開放されており、参拝だけでなく、1934 年に竣工したという、古代インド様式のエキゾチックな建物(重要文化財指定)をじっくりと見ることもできます。

” 開かれた寺” を目指し、改革の精神を忘れず、常に新しい姿を求める築地本願寺。

「Tsumugi 」もその試みの一つです。お休みの日は、ぜひ築地までお出かけしてみませんか?


「築地本願寺カフェ Tsumugi」アクセス情報

●店舗情報/築地本願寺カフェ Tsumugi
●住所/東京都中央区築地3丁目15-1 本願寺インフォメーションセンター棟1 階
●電話/ 03-5565-5581
●URL / https://tsukijihongwanji.jp/enjoy/meal-stay/
●営業時間/ 8:00 ~ 18:00(17:00 ラストオーダー) ※朝食は8:00~10:30