「断捨離」という手段を選ばず、母を快適なひとり暮らしへ。
ひいては親が死亡したのちも、生前の姿ができるだけ反映できるようにと、ライターえつこ姐が始めた実家の片づけ。
ただ、現実はかなり厳しい。膨大な労力・気力・時間を費やすことになる。

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凛咲 Vol,1 -親のこと 家族のこと 私のこと- | ここより

2023年7月28日(金)発売開始【凛咲  Vol,1 -親のこと 家族のこと 私のこと-】2022年まで発売されていた葬儀業界の雑誌「葬祭流儀」を大幅リニューアル!ライフスタイルマ…

実家の「壁」は、想像以上に登頂困難!

「実家を断捨離」という言葉が当たり前な世の中だが、その言葉になにかが引っかかる。
親の生前の生き方まですべてを「ゴミ扱い」してしまうようで、なにかすっきりと納まってくれないのだ。
そう遠くないタイミングで親は逝く。ならば、残された者が最低限の動きで済むようにと考えた。

取り組むきっかけになったのは父の入院だ。
齢90オーバーにして、図らずも母は「おひとりさま」デビュー。結婚するまでは実家、結婚してからは父の実家や、夫婦、私たち子どもと一緒の生活。子どもそれぞれが独立し、晩年は、ヘルパーが家に入ることを拒んだ。
「夫婦のみでの生活を続けるだけ続けたい」、それが父母の望みだ。その片方の父が認知症に。昼夜を問わず、父からひっきりなしに呼び出しの電話がかかってくる。そのたびに、片道約1時間かけて移動。
入院は、正直にいえばラッキー、ほっとした。と同時に、父を中心に実家は動いていたのだから、母と私だけなら、スムーズに片づけが進むのではないかと。
俄然、私のやる気に火がついた。

しかし、現実は違っていた。

実は、母の方が厄介だった

病院で「早く帰ってきてね」と父の手を握る母。
その母を抱きかかえるように病室から引っ張り出し、「気分転換にお片づけでもしようか」
コクンとうなずく母。彼女の「頑張るわ!」の言葉がクセ者だったのだ。
父が中心だと思っていた実家だが、実情は、中心の芯にいたのは母。なにかにつけ、私の動きを阻止。私がイメージしていた母はキレイ好き。しかし、整理整頓できないのは母の方だったのだ。

私も、無闇にモノを捨てようとは思わない。親が大切にしたいと思うものを生前に区分け、いざというとき、最低限の動きで終わる、そんな実家予想図をつくっただけ。
しかし、「えつこ=廃棄業者」という構造が母の頭の中にできあがっていく。善かれと思う行動が、真逆の受け止め方をされていた。

もちろん、一日、二日で終わる乱暴な作業をやろうというわけではない。
ただ実家には、ためこんだ「熟成アイテム」が、かなりの量、根付いている。
親にとっては、写真や手紙の一つ一つが、歩んできた思い出。アルバムをめくっては「これはね」、手紙に目を通しては「捨てられないわ」「そろそろお茶にしない?」と声をかけてくるのは、作業を始めて10分も満たない。そんな日々が続く。

親の人生まで否定することをしないために、母のやる気をプラス思考へ。その気になった、いくつかをご紹介しよう。

気になるこの後は、雑誌『凛咲』で!

「ライターえつこ姐の実家の片づけ奮闘記!」今後の見出し
・母の記憶を刺激しながら記録を残すことに着手
・思わぬ副産物?知らない親戚が登場!
・ファーのコートを今どきのアイテムへ
・桐タンスの価値を改めて見直す機会に
・手紙は紙くずではない!強烈に執着する母
・貸金庫へのアプローチ。そのハードルは高くない
・両親が残した大量の写真 工夫次第で貴重な財産に
・「捨てればいい」は子ども都合の言い分

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