樹木葬への期待は高まっている

前回、「株式会社アンカレッジ」に取材し、「樹木葬とは?」という記事を掲載したところ、大きな反響がありました。

社会が高齢化し、「墓地不足」の不安も大きくなっているいま、「樹木葬」に対する、世間からの期待の声が高まっています。
そこで今回は、「ここより」に寄せられた「樹木葬」への疑問・質問を、前回同様、「株式会社アンカレッジ」の鈴木さんにお答えいただきました。

「樹木葬」への疑問点にお答えいただきました

※前回の記事で掲載した通り、樹木葬には「里山型」「公園型」「庭園型」などの形がありますが、アンカレッジが提供している樹木葬墓は「庭園型」にあたります。
※ここでの回答は、あくまで「アンカレッジの樹木葬」に関してのもので、「一般的な樹木葬」とは違う場合もありますので、ご了承ください。

どのような形で供養してくださるのですか?管理方法を教えてください。

個人や家族ごとに、1つの区画で骨壺ごと埋葬されます。
13年間の個別埋葬後、合同墓に移されますが、お寺が永続的に管理・供養をしますので、後継ぎや墓じまいの心配はありません。

おいくらくらいするものなのでしょうか?

値段につきましては、納骨できる人数や所在地などにより、金額が異なります。
例えば、港区の「三田花苑」(JR田町駅から徒歩3分)の場合だと
1人用:40万円
1~2人用:80万円、120万円
1~4人用:160万円
となっております。

1人用の墓碑

1~4人用の墓碑

そのお寺の檀家じゃなくても申し込めますか?

アンカレッジの樹木葬を購入にあたり、そのお寺のお檀家さんとなる必要はありません。
宗旨・宗派も不問です。

年回忌やお盆などの行事に、ご住職にお読経してもらう事は可能でしょうか。
その場合にかかる費用は、どのくらいでしょうか?

お檀家さんでなくても、ご希望に応じて法要を行うことができますし、お寺の年間行事にもご参加いただけます。
お布施の詳細については、お寺ごとに異なりますので、直接お問い合わせください。

埋葬にあたり、戒名・法名は必要でしょうか?

お寺により異なりますが、必ずしも必要ではありません。
すでに戒名・法名をお持ちの方はもちろん、戒名・法名がない方でも問題ありません。
あらためて戒名・法名を授かることもできますので、ご希望の方はお寺にご相談ください。

お参りやお供えはできますか?

線香皿と花筒がありますので、線香をあげ、お花を供えることができます。
お供え物も、特別な指定はありませんので、一般的なお墓と同じようにお参りができます。
お参りが済みましたら、お供え物はお持ち帰りいただくようお願いしております。

お参りの様子

ペットと一緒に入れますか?

1つの区画で一緒に埋葬できるところもあります。

墓石に好きな文字やイラストを彫ってもらうことはできますか?

墓石への彫刻は、とても繊細で高度な技術のため、場合によりお受けできないデザインもございます。
彫刻専用のデザイン素材集から、お客様に素材を選んでいただき、組み合わせてデザインいたします。
ご契約後、お客様と相談しながらデザイン制作をいたします。

故人が生前好きだった植物などを植樹することはできますか?

アンカレッジでは、お客様自身での植栽はお受けしておりません。

メリットは理解できましたが、もしデメリットもあれば教えてください。

墓石の小さいタイプだと、ご遺骨を粉骨する場合があります。
粉骨に対し、抵抗のあるお客様はいらっしゃいます。
また、個別埋葬から合同墓へ埋葬すると、他の方のご遺骨と一緒になるため、後から取り出すことができません。
事前にご家族の承認を得た上で、ご購入をお願いしております。

大変よくわかりました。ありがとうございました

いえいえ。また不明点などありましたら、こちら〈【公式】アンカレッジの樹木葬〉もご参照ください。

いかがでしたでしょうか。
今回は「株式会社アンカレッジ」の手掛ける樹木葬についてお伺いしましたが、全国には、様々な形の樹木葬があります。
樹木葬を検討している方は、ぜひお近くの寺院や霊園を訪ねてみてください!

取材協力
株式会社アンカレッジ
https://anchorage.co.jp/

関連記事【編集部から】

編集部から
映画「カオルの葬式」試写会を僧侶目線でレビュー|11/22より全国公開!New!!
特集
「樹木葬」っていくらかかるの? ペットと一緒に入れる? 株式会社アンカレッジに聞いてきました!New!!
書籍紹介
ライターえつこ姐の「実家の片づけ奮闘記!その3」|「凛咲vol.3」抜粋シリーズ#2
編集部から
仏教初心者講座 2024年「一から学ぶ日本の仏教」in名古屋|第6回開催のお知らせ!
法話&コラム
「負けて成長する」キン肉マン法話#3
書籍紹介
高齢の母と娘のコミュニケーショントラブル「親と話せないんですけど」|「凛咲vol.3」抜粋シリーズ#1