「家族葬50万円~」でも総額200万円超になることも? 葬儀費用が高くなる 5つの理由

ネット広告・テレビCMの価格表示と実際の費用を解説

「葬儀なんて先の話でしょ?」というあなたへ

「親はまだ元気。葬儀なんて先の話でしょ?」
「存命中に死後の話をするなんて、縁起でもない」

そう思っているあなたにこそ、知っておいてほしいニュースです。

最近、ネット広告やテレビCMなどで、「家族葬 ○○万円〜」というリーズナブルな葬儀プランを目にします。
しかし今、この「広告で見た価格と、実際に請求された金額のギャップ」が大きな社会問題となっています。消費者庁が不当表示(有利誤認)として措置命令を出す事態にまで発展しているのです。

「もしも」「まさか」の時は、突然やってきます。いざという時に、後悔しないために、なぜこうした金銭のトラブルが起こるのか、その現状と今からできる対策をわかりやすく解説します。

衝撃の実例「50万円」の家族葬が「200万円超」

2026年6月、国民生活センターが公表した資料によると、

CASE 01
広告では50万円、
最終的な請求は200万円超

広告の「家族葬50万円」という表示を見て依頼したところ、高額なプランを案内された。見積書の明細が不十分なうえ、追加費用も発生し、総額が200万円を超えた

CASE 02
チラシは約30万円、
契約は約80万円

一日葬が約30万円というチラシを見て依頼したところ、実際には約80万円の契約になった。広告で見た金額と、実際に必要とされた費用との間に大きな開きが生じた

という事例が紹介されています。

行政もついに介入。大手葬儀社への「措置命令」

また、2026年9月、消費者庁は大手葬儀社に対し、景品表示法に基づく措置命令を行いました。対象となったのは、貸切ホールを使った家族葬に関するテレビCMです。

CMでは「家族葬10万4500円~」と表示していましたが、実際にそのサービスを利用するには、わずかな場合を除いて30万8000円以上が必要でした。消費者庁は、実際よりも著しく有利であると誤認させる表示として、景品表示法違反に当たると判断したとのことです。

こうした事例をもって、葬儀業界全体に問題があるというわけではありません。ただ、料金表示のわかりやすさや、契約前の説明を丁寧に行う必要性を示す事例といえます。

広告額と請求額がズレる「5つの原因」

なぜ、広告の金額と実際の請求額が違ってしまうのでしょうか。

理由は大きく分けて5つあると考えられます。

1
広告価格は最低限のプランで、必須費用が除外されていることがある
2
搬送距離や安置日数、参列者数に応じて費用が増える
3
葬儀社以外に支払う費用がある
4
葬儀社から上位プランを勧められる
5
契約を急ぐ遺族側の心理につけ込まれる

いざというとき、どうすれば料金トラブルを防げるのか。次回から、詳しくわかりやすく解説します。

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